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Photographer: samxmeg/iStockphoto

「現代金融の柱」壊すマイナス金利-ブラック・ショールズ機能せず

  • 数学モデルが機能しなければ金融商品のリスク評価が問題になる
  • 「どのような影響が出るか。数学モデルはどうなるか」と問い合わせ
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マイナス金利は「現代金融の柱」の一つをまさに文字通り壊したようだ。

  マイナス金利の利点と欠点、そのグローバルな影響について、エコノミストやセントラルバンカーが比較検討する中で、トレーダーはより日常的だが、根本的な問題への取り組みを迫られている。マイナス金利によって複雑な数学モデルが機能しなくなる事態に直面し、金利スワップのような数兆ドル相当の金融商品のリスクをどのように評価するかという問題だ。

  過去40年のデリバティブ(金融派生商品)の発展を支え、対数正規分布が重要な役割を果たすブラック・ショールズ・モデルの一部のバリエーションが使えなければ、代用となるのは、19世紀にさかのぼるものさえ含む近似法の寄せ集めだ。

  現状は深刻な問題というよりむしろ厄介であり、これまで日本と欧州におおむね限定されてきたことも確かだ。だが、マイナス金利が長期にわたる経済的特徴となり、マイナス利回りの債券が15兆ドル(約1606兆円)相当に達しようとする状況で、米国を中心にますます多くのトレーダーが問題の理解に努めるようになった。

  バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの金利ストラテジスト、スピア・サリム氏(ロンドン在勤)は「『マイナス金利でどのような影響が出るか。数学モデルはどうなるか』知りたいと考える米国の顧客から問い合わせを受けるようになり、かなり驚いた」と語った。

マイナス金利について論じるダドリー前NY連銀総裁

Value of negative-yielding debt has nearly doubled since 2017
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原題:How Negative Rates Broke Black-Scholes, Pillar of Modern Finance(抜粋)

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