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5万ドル「ジープ」にディーラーは憂鬱-米自動車市場のストレス示唆

更新日時
  • 「最近の自動車価格はクレイジーだ」とジョージア州のディーラー
  • 米景気後退懸念が強まる中で購入能力が主要なリスク要因に

米ジョージア州にあるロバート・レーヤー氏の自動車販売店は問題なく営業している。フィアット・クライスラー・オートモービルズの7-9月(第3四半期)販売実績と同じようにだ。しかし、米自動車市場が過去最高に近い水準を維持し続けられるか投資家が疑念を抱く中で、レーヤー氏は驚くような高価格が示唆する問題を心配している。

  アトランタ市北西にあるショールームで「ジープ」「ラム」などフィアット・クライスラーの車両を販売するレーヤー氏は「このところの車の価格は全くクレージーだ」と語る。

Car Dealerships As Total Vehicle Sales Figures Are Released

イリノイ州の自動車販売店に並ぶ2020年型「ジープ・グラディエーター」

  新型「ジープ・グラディエーター」は難なく5万ドル(約540万円)で売れる。自動車メーカー各社がピックアップトラックとスポーツタイプ多目的車(SUV)で驚くような高価格を確保している傾向を象徴するような値札だ。これら車種が全体の販売を占める割合は増え続けている。

  期間7年超のローンが増え、奨励金が利払いの補助に使われる中でも、購入者の毎月の支払い平均額は増え続けている。米景気後退(リセッション)懸念が現実のものとなった場合、消費者の購入能力が自動車市場への一段のリスク要因となり得る。

  こうした懸念からS&P500種株価指数は2日に一時2%余り下落し、8月以来の安値を記録。ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターの株価はこれより大きな下げとなった。

Gives and Takes

Notable performances by key GM, Ford and Fiat Chrysler models in 3Q

Source: Companies' U.S. sales statements

  コンサルティング会社アクセンチュアで自動車などを担当するブライアン・アーウィン氏は、米自動車市場の好況期がおそらく終わりを迎えたと分析。「数カ月前に考えていたより一段低いところにある。より強力な奨励金が出てくると予想する」と電話取材で語った。

  市場調査会社エドマンズによると、9月の自動車ローン金利は5.7%と今年の最低を付け、平均期間は70カ月に近づいた。 それにもかかわらず毎月の支払額は前年同月の水準を上回った。新車の平均取引価格が2014年から14%増え、3万7000ドルを超えたためだ。

原題:Jeep Dealer’s $50,000 Sticker Shock Captures Auto Sales Stress(抜粋)

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