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世界経済の警戒レベル、さらにアップ-米製造業指数は予想外の悪化

  • 米中の通商対立や英EUの相違などの解消が急務に
  • 向こう2年間の世界的リセッションの確率は30%-ダンスケ銀

世界経済の変調の兆しが1日、一段と鮮明となった。一連の経済指標で、製造業の不振や輸出の落ち込み、景気信頼感の悪化が示されたからだ。

  米国では、 注目されていた9月の製造業総合景況指数が予想外の低下となり、2009年以来の低水準を記録。米株安と米国債利回り低下を招いた。世界貿易の動向を色濃く反映する韓国経済を見ると、9月の消費者物価指数が前年同月比マイナスと、デフレ懸念が再び台頭。オーストラリアでは、既に過去最低だった政策金利がさらに引き下げられた。

  米中貿易戦争が続き、ドイツや日本、ロシアの産業界首脳は事業環境悪化に不満を表明し、世界貿易機関(WTO)は今年の世界貿易伸び率見通しを10年ぶりの低水準に引き下げた。

Fresh Warning

The World Trade Organization cuts the outlook for global commerce

Source: WTO

  中国の製造業活動を測る指標は改善し、個人消費は世界的におおむね力強さを維持しているものの、貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱に絡んだリスクの高まりを背景に、世界経済は全般的に回復力に乏しい状況となっている。

  この結果、米中および英EUはそれぞれ相違の解消が急務となり、各国・地域の中央銀行と政府当局は需要喚起の方策を見つけ出す必要がある。

  フィッチ・レーティングスのチーフエコノミスト、ブライアン・コールトン氏は、「1930年代以降、通商政策の混乱が世界的な成長見通しにこれほど大きな影響を及ぼした例はほとんどないだろう」と指摘した。

  UBSグループのエコノミストは、現時点での世界経済の成長率を2.3%と推計。これは7-9月(第3四半期)スタート時をほぼ1ポイント下回る。ダンスケ銀行のエコノミストは、向こう2年間の世界的なリセッション(景気後退)入りの確率を30%としている。

原題:
World Economy Sends Up Flares as Manufacturing Slump Hits U.S.(抜粋)

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