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Photographer: Tim Rue/Bloomberg

WTO、今年の世界貿易伸び率を1.2%に下方修正-10年ぶり低水準

  • 来年2.7%へ、18年は3%だった-今年4月時点で19年は2.6%と予想
  • EU内の英離脱巡る不確実性や先進国での金融政策の変化もリスク
A tugboat guides the Kawasaki Kisen Kaisha Ltd. Bai Chay Bridge cargo ship into the Port of Long Beach in Long Beach, California, U.S., on Wednesday, April 4, 2018. The U.S. trade deficit widened by more than forecast to a fresh nine-year high in February amid broad-based demand for imports, ahead of Trump administration tariffs that have raised the specter of a trade war.
Photographer: Tim Rue/Bloomberg

世界貿易機関(WTO)は今年の世界貿易伸び率見通しを10年ぶりの低水準に引き下げた。不透明感が高まっている環境でさらに関税が強化されれば、「非難応酬の破壊的サイクル」を招く可能性があるとしている。

  WTOが1日発表した報告書によれば、2019年の貿易取引量は1.2%増、来年は2.7%増える見込み。18年は3%増だった。今年4月時点の見通しでは19年が2.6%増、20年は3%増としていた。

  米国が中国からの輸入に対して追加関税を計画し、欧州連合(EU)からの製品に対するWTOの判断に基づく新たな関税を準備する中で、国際通商が直面しているリスクをWTO予測は浮き彫りにした。  

Fresh Warning

The World Trade Organization cuts the outlook for global commerce

Source: WTO

  アゼベドWTO事務局長は声明で、「一段と暗くなる貿易見通しは落胆させるが予想外ではない」とコメント。「通商対立は不確実性を高め、これが一部企業に生活水準向上に不可欠な生産性強化の投資を遅らせることになる。輸出向け製品を生産しサービスを提供するための労働者の雇用を企業が減らすことから、雇用創出もまた損なわれる可能性がある」と指摘した。

  WTOは、貿易を巡る緊張の高まりやEU内の英国離脱に関する不透明感、先進国・地域での金融政策の変化などを貿易拡大に対するリスクとして挙げた。

原題:WTO Cuts Outlook for Global Trade Growth to Lowest in a Decade (抜粋)

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