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ジュリアーニ、ポンペオ、バーの3氏の疑惑膨らむ-弾劾調査の中

更新日時
  • トランプ米政権による外交接触の新たな詳細が次々と明らかに
  • ウクライナ電話会談にポンペオ国務長官も参加していたと関係者

トランプ米政権による外交接触の新たな詳細が9月30日に次々と明らかになり、大統領の個人弁護士ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長とポンペオ国務長官、バー司法長官の3人は下院民主党が主導する弾劾調査に一段と深く巻き込まれることになった。

  下院の情報特別、外交、監視・政府改革の3委員会はこの日、ジュリアーニ氏に召喚状を送付し、トランプ大統領の代理人として行ったウクライナ政府とのやり取りに関する資料の提出を求めたことを明らかにした。事情に詳しい関係者1人は、弾劾調査の焦点である7月25日のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による電話会談にポンペオ長官も参加していたことを明らかにした。同長官が会談参加者の1人であったことは米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。

Key Speakers At Christians United For Israel Washington Summit

ポンペオ国務長官

  また、米司法省のクペック報道官が電子メールで明らかにしたところでは、ロシアによる2016年米大統領選介入疑惑の同省捜査が始まったきっかけを解明する調査で、バー長官はトランプ大統領に対し、諸外国に接触して協力要請するよう頼んでいた。この「発端」調査を指揮するコネティカット連邦地検のジョン・ダーラム検事正が「複数の外国を含め、多くのソースから情報を集めている」と同報道官は説明した。

  このほか米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は、トランプ大統領が最近の電話会談でオーストラリアのモリソン首相に対し、米司法省調査のための情報収集でバー長官を支援するよう要請したと報じた。トランプ大統領はこの調査によって、モラー特別検察官によるロシア捜査の信頼性を失墜させることを望んでいるという。事情に詳しい米当局者2人を引用して伝えた。さらに、ワシントン・ポスト(WP)はバー長官が支援要請のため外国の情報当局者と海外で会合を持ったと伝えた。

  ホワイトハウスのギドリー報道官は30日夜の発表資料で、米豪首脳の電話会談は「実際に何が起きたかを解明することを目的とした数カ月前に発表済みの司法省調査に関連している。司法省は大統領に進行中の調査を手助けするために紹介を要請しただけであり、大統領はそれに応じた。それだけのことだ」と説明した。

  こうした矢継ぎ早の展開を受け、先週始まった下院の調査範囲は拡大する一方だ。内部告発書とホワイトハウスが公表したウクライナ電話会談記録によると、トランプ大統領はゼレンスキー大統領に対し、バイデン前米副大統領とその息子の調査を求めた。ウクライナはロシアが支援する反政府勢力との戦いで米国の軍事支援に頼っている。

Rudy Giuliani

ルディ・ジュリアーニ氏

  下院3委員会の委員長はジュリアーニ氏に対し、ウクライナ当局者との話し合いに関するテレビインタビューで同氏が言及した資料を今月15日までに提出するよう求めた。その資料には「テキストメッセージや通話記録などのやりとり」が含まれるとしており、他の米政府当局者が関与している可能性が示されるかもしれない。

  オーストラリア政府の担当者は1日の声明で、「豪州政府は、調査中の案件の解明に役立つ取り組みをいつでも協力・支援する用意がある」とし、「首相は米大統領との会話でこうした姿勢を再確認した」と説明した。

  ポンペオ長官は9月27日に下院の3委員会から召喚状を送付されている。同召喚状はポンペオ長官が特に、「7月25日の会談に参加するか、会談の準備に関与もしくは会談記録を受け取った国務省当局者がいればその全リスト」を作り、10月4日までに提出することを求めている。

  国務省当局者にコメントを求めたがこれまでに返答はない。

  ジュリアーニ氏は9月30日、FOXニュースとのインタビューで、議会公聴会で証言するつもりかどうか尋ねられ、「代替策を検討している」と答えたが、ウクライナ疑惑での自身の役割については弁護士・依頼者間の秘匿特権に守られているとの考えをほのめかした。同氏は召喚状で証言ではなく資料提出を求められている。

原題:Trump Allies Giuliani, Pompeo, Barr Drawn Into Impeachment Focus(抜粋)

(ポンペオ長官の召喚状の情報やジュリアーニ氏の発言などを追加して更新します)
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