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ドル・円は小幅続伸、米中懸念緩和やGPIF外債投資期待-108円前半

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=108円台前半で小幅続伸。米中貿易問題に対する警戒感の後退や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による外債投資拡大への期待などを背景にドル買い・円売りがじわりと進んだ。

  • ドル・円は午後3時32分現在、前日比0.2%高の108円25銭。108円05銭を日中安値に一時108円30銭と9月19日以来の水準まで上昇
  • ユーロ・ドルは0.1%安の1ユーロ=1.0885ドル
  • オーストラリア・ドルは対ドルで0.7%安の1豪ドル=0.6704ドル。オーストラリア準備銀行(中央銀行)による利下げを受けて一時0.6702ドルと約1カ月ぶり安値を更新


108円台で小幅続伸


市場関係者の見方

あおぞら銀行の諸我晃総合資金部部長

  • 仲値での実需の買いもドル・円の上昇要因。中国が休みに入り大きなヘッドラインが出てこない状態で、来週の閣僚級協議への期待はあり、リスクオフが少し緩んでいる面も
  • GPIFについては、これから外債投資枠を拡大するのかどうかということもあり、その辺の期待はドル・円の買い材料。ただ、オープン外債をするのは円高の時だと思うので、上値を追うというよりは下値を堅くする材料
  • 日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)は予想より強いが、大企業製造業などはかなり悪い数字。日銀緩和を期待している海外勢はドル・円を買うだろう

ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリスト

  • 政治面でネガティブな材料が出にくいというのはドル・円相場にとってプラス材料
  • だが、きょうのハイライトは米ISM(供給管理協会)製造業指数。前回に続いて50を下回ると米国はまだ年内利下げが必要ではないかといった議論になり、ドル・円の上値を抑える要因に

外為どっとコム総研の神田卓也調査部長

  • 豪ドルは予想通りの利下げを受けていったん買い戻されたが、声明文では労働市場について慎重な見方をしており、利下げ含みのスタンスは変わっていないということで売られたのでないか
  • ここからはISMや雇用統計を受けた米追加利下げに対する見方が焦点。米利下げ観測が弱まれば、豪ドルは0.66ドル台の年初来安値更新を意識も

背景

  • 中国は7日まで国慶節(建国記念日)の連休
  • 米中貿易摩擦の緩和期待などから日経平均株価は前日比129円高で終了
  • GPIFは2019年度の運用計画を変更、為替ヘッジ付外国債券について外国債券の資産構成割合から控除し国内債券の構成割合に算入するとした
  • 短観9月調査では、大企業・製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)がプラス5と3期連続で悪化。市場予想は上回った
  • 豪中銀は政策金利を0.25ポイント引き下げ、過去最低の0.75%にすることを決定
  • 9月の米ISM製造業景況指数の市場予想は50と、3年ぶりの活動縮小となった8月(49.1)から改善
    • 9月30日発表の9月のシカゴ製造業景況指数は47.1と予想を下回る50割れ
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