米国株が反発、S&P500は3四半期連続高
Randall Jensen、Vildana Hajric
30日の米株式相場は反発。米中貿易摩擦を巡る最新動向が意識される中、S&P500種株価指数は四半期ベースでも上げ、3四半期連続のプラスとなった。米国債は小幅高。
|
8月に下落していたS&P500種は、月間ベースで上昇。トランプ米政権が中国金融市場への投資を制限する方法を協議しているとの報道で前週末は下げたが、政権が報道の一部を否定したことで、この日はテクノロジー銘柄を中心に買いが広がった。
S&P500種株価指数は前週末比0.5%高の2976.74。ダウ工業株30種平均は96.58ドル(0.4%)高の26916.83ドル。ナスダック総合指数は0.8%上昇。ニューヨーク時間午後4時55分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.67%。

CFRAのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は電話インタビューで米中貿易について、「市場に警戒感がないことを踏まえると、大半は10月10日に何らかの協議があり、この先前向きな展開があると期待しているのだろう」との見方を示した。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続落。サウジアラビアは国営石油会社サウジアラムコでの生産能力が増加する中、9月中旬の石油施設攻撃で失われた供給を全て回復した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1.84ドル(3.3%)安の1バレル=54.07ドルで終了。この日が最終取引日となったロンドンICEの北海ブレント11月限は、1.13ドル安の60.78ドル。
ニューヨーク金先物相場は反落。中国金融市場への投資制限検討に関する報道の一部を米政権が否定したことを受け、金先物は約8週間ぶり安値となった。ドル高と株価上昇も金強気派の勢いをそいだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は2.2%安の1オンス=1472.90ドル。金先物は今月3.7%安と、中心限月としては4月以来初の下げとなった。
原題:U.S. Stocks Advance for Third Straight Quarter: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Grind Higher Into Month-End; Futures Volumes Poor
Oil Slides to its Worst Quarter This Year on Demand Worries
Gold Slumps to an Eight-Week Low as Dollar, U.S. Stocks Rally