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Photographer: Ruhani Kaur/Bloomberg

WeWork、IPO目論見書を正式撤回-「コア事業に注力」表明

更新日時
  • ウィ-ワークの社債は過去最安値、新たな資金調達模索が急務に
  • ウィーワークは当初、今年の米国でのIPOで2番目の規模と期待
Signage is displayed on glass doors at a WeWork co-working space in Gurugram, India.
Photographer: Ruhani Kaur/Bloomberg

シェアオフィス事業を手掛ける米ウィーワークは、延期した新規株式公開(IPO)の目論見書を正式に取り消す手続きに入った。IPO計画の撤回によりウィーワークは新たな資金調達の模索が急務となった。

  ウィーワークは米国の今年のIPOでウーバー・テクノロジーズに次いで2番目の規模になると見込まれていた。同社はIPOで30億ドル(約3240億円)以上を調達し、年内上場を条件に60億ドルの与信枠を確保する計画だった。同社は今のペースで支出を続けた場合、早ければ来春に資金不足に陥る見通しとなる中、アダム・ニューマン共同創業者の後任として親会社ウィー・カンパニーの共同最高経営者(CEO)に先週就任したアーティー・ミンソン、セバスチャン・ガニンハム両氏は人員削減や資産売却を検討している。

Key Speakers At The TechCrunch Disrupt Summit

アダム・ニューマン氏

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  両共同CEOは9月30日に社内文書でIPO撤回について「上場企業になるプロセスの正式な停止だ」と述べ、「ここ数カ月は容易ではなかったが、当社チームは非常に強靱だ。今後は本業を改善し、事業拡大と収益性のバランスを取ることに注力していく」と説明した。

  事情に詳しい複数の関係者の先週の話によると、ウィーワークは30億ドルの新規融資について投資銀行と協議中で、相当量の新株発行が条件になるとみられる。その出資元となる可能性が高いのはウィーワークの筆頭株主ソフトバンクグループ。

  ウィーワークがIPO撤回を発表したのを受け同社の社債価格は9月30日に過去最安値に沈んだ。トレースによると、2025年償還債(表面利率7.875%)は一時、2.7セント下落し額面1ドル当たり84.5セント。利回りは11.6%。

WeWork Spread To Treasuries Soars

  ウィーワークのIPO計画は前評判が高い案件の1つだったが、今回の計画撤回は、収益力の証明のないビジネスモデルに高い評価を与える市場への教訓となった。ニューマン氏は先週、赤字経営での積極的な支出や企業統治を巡る懸念を受けて辞任。ウィーワークはテクノロジー企業として評価されることを目指していたが、多くの一般投資家は過大評価された不動産株と見なしていた。

  シノバス・トラストのシニアポートフォリオマネジャー、ダニエル・モーガン氏は、テクノロジー業界でのこの規模の計画頓挫は少なくともインターネット株バブル以降、見たことがないと指摘。ウィーワークは売上高の力強い伸びを示すとともに、事業モデルの持続性や資金繰りなどの質問に答える必要があると述べた。

原題:WeWork Withdraws IPO, Cutting Off a Key Source of Funds (2)(抜粋)

(社債価格や市場関係者のコメントを追加して更新します)
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