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Photographer: Noriko HayashI

関西電CDS急上昇、金品受領でガバナンス懸念-ESG影響力増の声

  • 社長や会長を含む20人が福井県高浜町の元助役から金品受け取り
  • 東電HD四国電、東北電や九州電CDSはいずれも低下-27日
Power and utility cables hang from poles on a street in Hachioji in Tokyo, Japan, on Saturday, July 4, 2015. Japan's regional power utilities have endured several years of mounting losses after turning off nuclear power since the Fukushima disaster of March 2011.
Photographer: Noriko HayashI

関西電力の社債保証コスト(CDS)が8カ月ぶりの水準に上昇した。役員の金品受領が表面化してガバナンス(企業統治)に懸念が生じた。

  CMAによると関西電5年物CDSは27日、前日比1.3bp高い46.4bpと1月末以来の高水準になった。関西電はこの日、岩根茂樹社長や八木誠会長を含む20人が高浜原発のある福井県高浜町の元助役から2018年までの7年間で3億2000万円相当の金品を受け取っていたと発表した。東京電力ホールディングスや四国電力、東北電力や九州電力のCDSはいずれも低下しており、関西電だけが高くなった。

金銭授受問題で拍車

  ESG(環境・社会・企業統治)投資が広がる中、関西電の企業統治やコンプライアンス(法令順守)を市場関係者は問題視している。関西電の株価は30日、一時7.5%安の1216円と急落して約1カ月ぶりの日中安値を付けている。関西電は10月2日午後2時から八木会長らが記者会見をして、金品受領についての調査報告書と新たな調査委設置について説明する。

  大和証券の大橋俊安チーフクレジットアナリストは関西電をめぐり「ESGが社債発行企業の信用力評価に与える影響は以前にも増して重要、感応度が増している」と30日付リポートに記した。あるトレーダーも、ガバナンス問題で新発債が一時的に買えなくなる投資家などの懸念からCDSが上昇したように見えると述べた。同時に関西電債は一般担保付きで今後それほど上昇するようには見えないとも予想した。

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