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日銀国債買い入れ、2ゾーンの金額変更-適切なカーブ形成促すとの声

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黒田総裁

黒田総裁

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
黒田総裁
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本銀行は30日の国債買い入れオペで、中期債の2ゾーンの金額を変更した。5年債を中心にした需給逼迫(ひっぱく)を背景に、中期ゾーンの利回り曲線のゆがみが続いていることに対応したとの見方が出ている。

  日銀は午前10時10分の金融調節で、残存期間1年超3年以下の国債買い入れ額を4200億円と前回から200億円増額する一方、3年超5年以下を3400億円と200億円減額すると通知した。

  今回のオペ金額変更について、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストは、「9月の日銀決定会合以降、適切なイールドカーブの形成に向けてオペによる調整が続いている。3-5年の減額は5年など中期ゾーンの買いが強く、マイナス金利が深くなっていることへの対応」と分析。1-3年については、「増額する必要はなかったと思うが、長期・超長期ゾーンを減らしていることとの調整もある」と述べた。

  債券市場では2年国債利回りがマイナス0.3%台前半で推移しているのに対し、5年国債利回りはマイナス0.3%台半ばと、2年ー5年で逆イールドの状態となっている。特に、新発5年物国債利回りは25日にマイナス0.40%と過去最低を更新するなど、5年ゾーンは需給が逼迫した状況が続いている。

30日の日銀国債買い入れオペ(金額は億円、程度)

残存通知額前回オペ比較
1-3年42004000+200
3-5年34003600▲200

  日銀は7、8月に1回ずつ残存1年超3年以下の国債買い入れを増額した一方、3年超5年以下を減額するオペを実施したが、中期ゾーンの利回り曲線のゆがみは続いている。

5年が2年を下回る状況が続く

  三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミストは、「3-5年の減額はサプライズ。恐らく長期と超長期ゾーンのカーブをある程度立たせるには、5年ゾーンを起点にする必要があるという判断だと思われる」と分析。その上で、「来月の日銀決定会合でのマイナス金利深掘りを念頭にスティープ(傾斜)化を明確に企図する姿勢が示された」と指摘した。

(第3、6段落を追加して更新します)
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