年末のドル争奪戦、すでにスタート-資金ひっ迫、レポ市場混乱が予告
Stephen Spratt、Paul Dobson毎年恒例、年末のドル資金確保に向けた競争が始まった。
27日にはクロスカレンシーベーシススワップが拡大し、欧州や日本の企業や銀行が年越しに必要な流動性の確保に動き始めたことが示された。米国の金融機関も年末にはバランスシートを強化するために現金を必要とすることから、この時期には例年、資金調達市場に圧力がかかる。
ドル資金の需要が高まるのは毎年のことだが、今月の米レポ市場混乱は、中央銀行が追加の支援を提供しない場合に起こり得る資金逼迫(ひっぱく)を予告した。
3カ月物のクロスカレンシーベーシススワップを使って円でドルを調達するコストは、この日32ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し、昨年11月以来の最大となった。このスワップの決済期日は2020年1月1日になる。ユーロについてのベーシスも26日の10bpから、34bpに急拡大した。

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原題:Annual Dash for Dollars Underway After Repo Crunch Raised Stakes(抜粋)
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