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関西電社長:20人が計3億2000万円を受領、18年までの7年間で

  • 岩根社長や八木会長には報酬減処分、辞任は否定
  • 関係悪化を恐れ受け取った金品を返却できず保管

関西電力の岩根茂樹社長は27日に大阪市内で会見し、同氏や八木誠会長を含む経営幹部や社員20人が、2018年までの7年間で金額に換算して計3億2000万円の金品を高浜原子力発電所が立地する福井県高浜町の元助役から受け取っていたことを明らかにした。会見の様子はNHKがウェブサイト上で中継した。

Kansai Electric To Halt Takahama No.3 Reactor

関西電の高浜原発

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  岩根氏によると、20人が中元や歳暮、就任祝いなどさまざまな名目で金品を受け取り、社会通念上の範囲を超えるものについてはすでに返却したという。「会社として対応すべきところを個人が管理し、すぐに返却しなかったのは不適切だった」とし謝罪した。

  同社は18年7-9月に実施した社内調査を踏まえ、関係者を処分。岩根氏や八木氏などが報酬減の処分を受けたという。岩根氏と八木氏以外の幹部の社員の名前や所属部門、処分を受けた人数や内容などの詳細については明らかにしなかった。

  今後は再発防止策を行っていくことで経営責任を果たしたいとし、辞任の意向については否定。違法性はないものの税務当局からは一部所得税の対象に該当するものがあるとの指摘を受け、修正申告を済ませたとしている。

  受け取った金品をすぐに返却しなかった背景について、岩根氏は「返却を申し出たものの強く拒絶されたため保管した」と説明。原発が立地する地元との関係悪化を恐れ、返却のタイミングを計っていたとも述べた。また、社内調査では、原発関連工事の発注は社内規定に沿って適切に実施されており、見返りとなるような行為はなかったと話した。

  菅原一秀経済産業相は27日の閣議後会見で、報道通りだとすれば「極めて言語道断、極めて由々しき事態」と発言。原子力発電所の立地地域の信頼に関わることを考えると「極めて重要な事案と捉えている」とし、事実関係を解明した上で「厳正に処す考えを持っている」と述べた。

  報道を受けて27日の関西電の株価は続落。前日終値比では一時8.1%安、配当の権利落ちを反映した取引所の基準価格に比べると一時6.4%安となった。

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