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Photographer: Akio Kon/

トヨタがスバルに追加出資、20%以上保有で持ち分法適用に-報道

更新日時
  • スバルもトヨタ株を取得へ、800億円を上限
  • 競争当局の承認が得られ次第、市場や相対取引で株式取得
The Toyota Motor Corp. logo is displayed on a Crown vehicle during a test drive in Tokyo, Japan, on Tuesday, Oct. 6, 2015. The Crown sedan will be the first of three Toyota models going on sale in Japan this year that can deliver audio and visual alerts when a driver has taken his or her foot off the brake and has started to creep into an intersection.
Photographer: Akio Kon/

トヨタ自動車とSUBARU(スバル)は27日、トヨタがスバルに追加出資し議決権比率を現在の16.83%から20%まで高めることで合意したと発表した。同時にスバルも、800億円を上限にトヨタの追加出資額と同額相当のトヨタ株を取得することも明らかにした。

Inside Tokyo Toyopet Motor Sales Co. Showroom Ahead Of Toyota Motor's Earnings Announcement

スバルと共同開発したトヨタのスポーツカー「86」

  

  資本関係を強化することで、これまでに両社が共同で開発したスポーツカー(トヨタ「86」、スバル「BRZ」)の次期モデルでも連携するほか、自動運転やコネクティッドカーの分野でも技術連携する。スバル車へのトヨタのハイブリッドシステムの搭載も拡大する。

  スバルの時価総額は約2兆3900億円。トヨタが出資比率を20%に引き上げるには追加出資額は700億円以上必要になる計算だ。取得時期については競争当局の承認が得られ次第としており、市場や相対取引を通じて取得する予定。

  トヨタは2005年にスバル(当時は富士重工業)の発行済み株式の8.7%を取得した。08年にも出資を拡大し、ブルームバーグのデータでは現在では筆頭株主となっている。スバルはトヨタ株を保有していなかった。

  ブルームバーグ・インテリジェンスの吉田達生シニアアナリストは、自動運転や電動化などの新技術で自動車業界が大きく変化する中、トヨタがスバルを持ち分法適用会社とすることはグループ全体で競争に挑む「並々ならぬ決意を感じる」とコメント。トヨタとしてはスバルの四輪駆動、水平対向エンジンのほか同社の安全関連の技術も取り込む狙いもあるのではないかと述べた。

  業務面では両社は86とBRZを共同開発して12年に市場投入。18年にはスバルがトヨタの技術を活用したプラグインハイブリッド車を米国で販売した。今年6月にはSUVモデルの電気自動車(EV)や中・大型乗用車向けのEV専用プラットフォームを共同で開発することで合意したと発表した。

  スバルの株価は27日、報道を受けて一時前日比1.8%高の3184円まで上昇した。終値は前日比0.7%安の3105円。

  SBI証券の遠藤功治シニアアナリストは、これまでのトヨタのスバルへの出資比率は「中途半端」だったとし、今回の追加出資で「デンソーやアイシン精機への出資比率と似た水準となるほか、スバルの利益がトヨタの決算にも反映されることから、名実共にトヨタの系列メーカーとなる」と話した。

  さらに、自動運転などの次世代技術では仲間を増やして業界標準の地位を築くことも重要だと述べた。

(第8段落にアナリストのコメントを追加して更新します)
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