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トランプ大統領の電話記録巡る内部告発書、弾劾調査のロードマップに

  • トランプ氏の電話内容に当局者が困惑と懸念を抱いたと告発書
  • ペロシ下院議長、ホワイトハウスの「隠蔽」が疑われると非難
トランプ大統領

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Photographer: Evan Vucci/AP
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Photographer: Evan Vucci/AP

トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談記録を巡り、米情報機関の内部告発者による告発書が下院情報委員会で26日に公表され、マグワイア国家情報長官代行が同委で証言した。

  複数の政府当局者が会談内容に困惑と懸念を抱き、ホワイトハウス内で会談記録を「封じ込め」ようとする動きにつながったと指摘した告発書とマグワイア氏の証言は、議会民主党によるトランプ大統領の弾劾調査に新たな道を開いた。

  そして、さらに多くのホワイトハウス当局者や国家安全保障当局者が調査に巻き込まれることになりそうだ。

Acting Director Of National Intelligence Maguire Testifies Before House Intelligence Committee

下院情報特別委員会の公聴会で証言したマグワイア国家情報長官代行

写真家:アンドリュー・ハラー/ブルームバーグ

  ペロシ下院議長はホワイトハウスの「隠蔽(いんぺい)」が疑われると早速非難。2020年米大統領選で対抗馬になる可能性のあるバイデン前副大統領とその息子に関して悪いうわさをかき集めるようトランプ大統領がゼレンスキー大統領に圧力をかけようとした話と、7月25日の会談記録を隠蔽しようとしたホワイトハウスの取り組みを告発書は明らかにしたとペロシ議長は指摘。「われわれは事実を把握する必要がある」と付け加えた。

  下院情報特別委のシフ委員長は、マグワイア氏が証言した公聴会の後、「告発書は必要とされる疑惑調査にかなり良いロードマップ(行程表)を与えてくれた」と指摘。同委が話を聞きたくなるような「これらの出来事について知る人たちはたくさんいるようだ」と述べ、トランプ大統領の個人弁護士であるルディ・ジュリアーニ氏やバー司法長官らに言及した。

  告発書によれば、ホワイトハウス当局者は会談記録を通常機微な機密情報に使われるシステムに「封じ込め」ようとしたという。「こうした一連の行動は、電話会談の内容の重大さをホワイトハウス当局者が理解していたことを裏付けると私は判断した」と告発者は記している。

  民主党は26日の公聴会でマグワイア氏がこの件で果たした役割について照準を合わせた。マグワイア氏は国家情報長官には指名されていないが先月から長官代行を務めている。同氏は会談記録に関する内部告発書などの議会報告を控えた理由について釈明に追われた。

  マグワイア氏は自身のデスクに置かれた告発書が「前例のないもの」だったと指摘。伏せる必要のある大統領の保護された会話に関わるかどうか見極めるため、議会には送付せずホワイトハウスの法律顧問らと協議したと述べた。民主党側は議会送付が法律で義務づけられていると主張している。

  マグワイア氏はまた、告発内容が本当に議会送付が法律上必要とされるものに当たるかどうか司法省にも助言を求め、犯罪捜査当局に送ったことも明らかにし、「誰からも指示を受けなかった」と付け加えた。

原題:
Whistle-Blower Complaint Offers Road Map for Impeachment Probe(抜粋)

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