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長期金利が上昇、日銀オペ減額警戒感で売り優勢-2年入札は無難通過

更新日時

債券相場は下落。米国政治の不透明感を背景にリスク回避の買いが先行したものの、長期金利の低下が進んだことを受けて、日本銀行が国債買い入れオペを減額するとの観測が再燃し、売りが優勢となった。

  • 新発10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.24%。一時はマイナス0.255%に低下
  • 新発20年債利回りは一時0.15%と12日以来の水準まで低下したが、午後は0.17%まで戻す場面もみられた
  • 長期国債先物12月物の終値は6銭安の155円17銭。一時155円34銭まで上昇し、取引終了にかけて下落に転じる

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 長期金利がマイナス0.3%に接近すると日本銀行が設定しているターゲットからの乖離(かいり)が大きくなるため、残存期間5年超10年以下の買い入れの減額が意識されやすい
  • 週明け30日には10月のオペ方針公表を控えており、超長期ゾーンの利回り曲線を立たせるための修正も警戒される
  • 一方、グローバルに金利が下がりやすい環境の中で、日銀がマイナス金利を深掘りすれば利回り曲線にはブルフラット(平たん)化圧力がかかるだろう
新発10年物国債利回りの日中取引推移

2年債入札

  • 最低落札価格は100円86銭、ブルームバーグが調査した市場予想中央値を下回る
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.75倍と2015年9月以来の低水準。前回は5.40倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)1銭2厘と昨年7月以来の大きさ。前回は4厘
  • SBI証の道家氏
    • 高値警戒感から思ったほど国内投資家の需要が入らず応札倍率は低下
    • ただ、ドル・円ベーシスを使った海外勢の中期債需要は根強く、残存1年超3年以下のゾーンに関しては日銀が月間で8割近く買い入れている状況下では無難な結果と言える
  • 備考:過去の2年債入札の結果一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.325%-0.365%-0.245%0.165%0.320%0.375%
前日比+0.5bp+0.5bp+0.5bp-0.5bp-1.5bp-2.5bp

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