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GPIFのCIO任期満了迫る、ESG投資拡大に市場の関心

水野弘道最高投資責任者(CIO)

水野弘道最高投資責任者(CIO)

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
水野弘道最高投資責任者(CIO)
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の水野弘道最高投資責任者(CIO)が9月末に任期満了を迎える。市場では水野氏が旗振り役として進めてきた環境・社会・企業統治を重視したESG投資のさらなる拡大に関心が高まっている。

  水野氏が2017年7月から始めた株式のESG投資の保有残高は足元で約3.5兆円にまで膨らんだ。SMBC日興証券の末沢豪謙金融財政アナリストは「GPIFが日本でのパイオニアとしてESG投資に進出することは重要だった」と評価した。

GPIF President Norihiro Takahashi Presents Annual Results

GPIF

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  GPIFのCIOは経営委員会の同意と厚生労働大臣の承認を経て、理事長が任命する。水野氏が交代するかは現時点で未定だが、再任も可能だ。ピクテ投信投資顧問の松元浩常務は「世界的な潮流となっているESG投資をさらに推進していく必要がある」とみており、仮に水野氏が退任する場合でも「国際金融に精通した人が望ましい」との見方を示した。

  15年1月に初代のCIOに就任した水野氏は、運用委託先と投資先企業の対話促進などに取り組んできた。SMBC日興の末沢氏は「この期間に運用対象と手法の多角化を進め、組織としてノウハウを蓄積してきた。運用成績は十分評価できる」とした。6月末時点の年金積立金は160.7兆円とこの5年間で33.4兆円増加している。

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