中国経済の減速が9月も続く、製造業や小売り低調-先行指標示唆
Bloomberg News-
5カ月連続の減速-貿易や中小企業景況感が軒並み悪化
-
小売売上高や投資も鈍る-外需低迷を補う明確なけん引役見当たらず

中国経済は9月も減速した。製造業や小売りの低調、米国との貿易戦争が景気の足を引っ張っている。
ブルームバーグ・エコノミクスは金融市場や企業に関する先行指標をまとめ、独自に指標を作成している。中国経済は5カ月連続で減速し、貿易や生産者物価、中小企業の景況感が軒並み悪化。一方、株価上昇と鉄鉱石価格は関連するサブ指数を押し上げた。
Getting Colder
China's economy still struggling
Source: Bloomberg Economics
米国との通商対立は前月から幾分和らいだが、外需は持ち直しておらず、製造業と輸出業者にとって厳しい局面が続いている。小売売上高と投資の伸びも鈍っており、国内に外需低迷を補う明確なけん引役は見当たらない。
国家統計局は9月の製造業購買担当者指数(PMI)を30日に発表する。エコノミストは若干の改善を予想しているが、引き続き節目の50割れとなる見通し。
Mostly Pointing Down
Source: Bloomberg Economics, data compiled by Bloomberg
中国銀行研究院は25日公表したリポートで、政策支援や貿易協議再開によって中国経済は10-12月(第4四半期)にある程度安定する可能性があるものの、四半期の成長率が6%を割り込むリスクは高まりつつあると指摘した。
In The Doldrums
Source: Bloomberg Economics, South Korean Ministry of Trade, Energy & Industry, World Economics, Standard Chartered Bank
ロンドンに拠点を置くワールド・エコノミクスによれば、8月に約6年ぶりの低水準に悪化したセールスマネジャーの景況感は9月も横ばいにとどまった。「中国製造業のセールスマネジャーは明らかに現況と先行きを懸念している」とリポートで指摘。「貿易戦争が国内外の中国ビジネスに強く影響し始めている可能性がある」と記した。
原題:
Chinese Economy Weakens Across the Board, Early Indicators Show(抜粋)