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新発5年国債利回り過去最低を更新、マイナス金利深掘り観測

黒田総裁

黒田総裁

Photographer: Akio Kon/Bloomberg
黒田総裁
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

新発5年物国債利回りが過去最低水準を更新した。日本銀行による追加金融緩和観測が根強いことに加えて、米国政治を巡る混乱でリスク回避の買いが金利水準を押し下げている。

  25日の国内債券市場で、新発5年物国債利回りはマイナス0.385%と、前日終値を2.5ベーシスポイント(bp)下回り、2016年7月に記録した過去最低を下回った。

市場参加者の見方

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 中期ゾーンは日銀が買い入れを減らさないという安心感がある
  • 海外金利が低下する中で、超長期は減額が警戒されるため中期に資金が向きやすい
  • 24日のオペ結果で中期ゾーンの需給引き締まりが示されていた面もある

野村証券の松沢中チーフ・マクロ・ストラテジスト

  • 黒田東彦総裁は昨日の講演で、追加緩和策を取るならば利下げが含まれること、フラット(平たん)化の抑制のため国債買い入れを調整することを明言
  • その中で、リスク予防的・保険的な対応を意識する点では、日本銀行も米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)と同様のスタンスにあると述べた点は重要だ
5年国債利回りの推移

  日銀は今月の金融政策決定会合で、10月の次回会合で経済・物価動向を再点検する方針を示した。黒田総裁は会合後の会見で「緩和に前向きになっているかと言われればその通りだ」と述べた。24日の講演では、欧米中銀が金融緩和を決めたことを受け「リスク予防的・保険的な対応を意識する点では、日銀も同様のスタンス」との認識を示した。

備考:日銀総裁、リスク予防的・保険的な対応意識-政策コストにも留意

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