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Photographer: Scott Eells

米レポ市場混乱、裁定取引の機会を提供-年末にかけて再びチャンスも

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Friday, Nov. 30, 2012. U.S. stocks were little changed, with the Standard & Poor's 500 Index poised for its second straight weekly gain, as lawmakers negotiate on the federal budget and data showed consumer spending fell in October.
Photographer: Scott Eells

米国のレポ市場における先週の混乱は、短期金融市場の先物で鞘(さや)取りを狙うトレーダーらに利益をもたらした。

  米国債レポ取引は、ニューヨーク連銀が昨年導入した指標金利である担保付翌日物調達金利(SOFR)のベースになる。CMEグループが2018年7月に上場させたSOFR先物は、特にフェデラルファンド(FF)金利先物とのスプレッド取引で人気が高まった。

  こうした取引は過去2週間に急増している。先週は突然のレポ金利急上昇で裁定取引の機会が生じ、SOFR先物の建玉は17日までの1週間に約50%増えた。

  1カ月物SOFR・FF金利ベーシス取引は過去10日間に急増し、10月限の先物、合計2万9562枚が絡むブロック取引があった。20日午前にはベーシススプレッドがマイナス15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で4000枚規模のブロック取引があった。スプレッドはその後に最大8bp回復し、ポジションの価値が約130万ドル(約1億4000万円)膨らんだ。

Block Party

Demand has risen for SOFR/Fed funds futures block trades

  取引では1カ月物のSOFR先物10月限を買い、同じFF金利先物を売って、翌日物金利の差から利益を得る。前者を売る場合は後者を買う。 12月物での同様の取引も人気がある。

October 1-month SOFR/fed-funds futures spread on the move

  ニューヨーク連銀は20日、10月10日まで資金供給オペを続けると発表。23日もオペを実施し、SOFRは低下した。SOFR・FF金利のベーシスは1週間余りで最大水準に回復した。

  ただ、3カ月物ベーシススプレッドは間もなく年末にかかるようになる。レポ金利が通常上昇する年末までに米連邦準備制度は追加の措置を講じるとみられるが、それまでにまた裁定取引の機会が生じる可能性はある。

原題:Money-Market Arbitrageurs Make Hay Out of U.S. Repo Chaos(抜粋)

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