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中国は大規模な金融緩和を急がず、他の中銀と対照的-人民銀総裁

更新日時
  • 劉財政相と寧国家統計局長との共同記者会見で発言
  • 中国にはデジタル通貨導入の工程表はない-易人民銀総裁

世界の各中央銀行とは対照的に中国は大規模な金融刺激策の追加を急いでいないと中国人民銀行(中央銀行)の易網総裁が24日、北京での記者会見で表明した。

  劉昆財政相と寧吉喆国家統計局長との共同記者会見に臨んだ易総裁は、全体的な金融リスクは抑制されており、シャドーバンキング(影の銀行)セクターと一部の重要な金融機関におけるこうしたリスクは解消されたとの人民銀のこれまでのスタンスを繰り返した。

  人民銀は記者会見前、中国の金利水準は適正であり、人民銀には極めて多くの金融政策手段があるとする声明を発表。易総裁は引き続きインフレが比較的緩やかで人民銀はこれからも辛抱強く対応すると述べ、「他の中銀のように大幅利下げや量的緩和(QE)を急いではいない」と言明した。

Industrial output and retail sales all worsen

  劉財政相は中国が行う今年の減税は想定より大きくなり、製造業と民間セクターが減税で最も大きな恩恵を受けると指摘。中国政府は3月、今年分として2兆元(約30兆2800億円)規模の減税を発表した。

  寧統計局長は、インフラ支出が加速しており、各財源からの資本がインフラ事業に有効活用されるよう確実にすることが重要だとの認識を示した。

  中国は2014年以降のデジタル通貨に関する研究で順調な進展を示しているが、デジタル通貨導入の工程表はないと易総裁はあらためて説明。その上で、国境を越えてデジタル通貨が使われた場合、マネーロンダリング(資金洗浄)を含めた規制上の問題に対処する必要があると述べた。

原題:
PBOC’s Yi Says China Is ‘Not in a Rush’ to Ease Policy Massively(抜粋)

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