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債券大幅高、追加緩和観測で5年利回り過去最低-利回りスティープ化

更新日時

債券相場は大幅高。新発5年国債利回りは過去最低を更新した。日本銀行が10月の金融政策決定会合でマイナス金利深掘りに踏み切るとの観測から買いが優勢となった。一方、40年債入札が弱めの結果となるなど超長期債は軟調で、利回り曲線はスティープ(傾斜)化が進んだ。

  • 新発5年債利回りは一時4bp低いマイナス0.40%と過去最低更新
  • 新発2年債利回りは一時2.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.35%と2016年7月以来の低水準。新発10年債利回りは一時マイナス0.265%と2週間ぶり低水準
  • 新発40年債利回りは3bp高い0.425%と7月2日以来の水準まで上昇
  • 長期国債先物12月物の終値は前日比31銭高の155円34銭。一時は45銭高の155円48銭と中心限月ベースでの最高値を更新

市場関係者の見方

  • 岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
    • 5年国債利回りが過去最低を更新した背景は、緩和期待からここ数日、先物と中期主導で買われており、年度上期末を控えた残高調整もあるのかもしれない
    • 目先は引き続き緩和期待から国債相場は底堅い展開となりそうだが、日銀が10年金利のマイナス0.3%を下回る低下にはかなり否定的なオペをしていることに加え、足元の強さは取引が薄い中で需給要因で動いている可能性もあるので、半身の構えでみている
  • SMBC日興証券の丸山義正チーフマーケットエコノミスト
    • 10月日銀会合でマイナス金利深掘りと副作用の緩和措置の強化、政策金利のフォワードガイダンス修正、上場投資信託(ETF)柔軟買い入れに動く
    • 9月会合で、経済・物価動向を点検していく考えを提示したのは、10月展望リポートの判断修正と追加緩和措置の予告と位置付けており、緩和予告に踏み切って何もしないというシナリオは考えにくい
    • 副作用対策としてゼロ金利適用残高やプラス金利適用残高の拡大、オペを通じた超長期金利の低下防止、場合によってはマイナス金利貸し出し導入も
新発5年物国債利回りのローソク足推移

40年入札

  • 最高落札利回りは0.435%、ブルームバーグが調査した市場予想の0.415%を上回る
  • 応札倍率は2.69倍と15年8月以来の低水準、前回は3.02倍
  • パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
    • 40年債入札は予想通り弱い結果となり、後場は超長期が売られてスタートした一方、資金は超長期から短めのゾーンに流れている
  • 備考:40年利付国債の過去の入札結果

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.345%-0.385%-0.260%0.175%0.355%0.425%
前日比-2.0bp-2.5bp-1.5bp-0.5bp+1.0bp+3.0bp
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