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9月23日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ポンドが約1週間ぶり安値、英議会閉会巡る判断控え

  23日のニューヨーク外国為替市場ではポンドの下げが目立った。ジョンソン英首相が議会閉会を決定したことの合法性についての英最高裁判断をトレーダーらは待っている。軟調な欧州の製造業統計を受け、世界経済の成長鈍化を巡る懸念が再燃し、ドルはユーロやポンドに対し上昇。

  • ニューヨーク時間午後4時35分現在、ポンドはドルに対し0.3%安の1ポンド=1.2435ドル。ほぼ1週間ぶりの安値
    • 24日午前の英最高裁判断は欧州連合(EU)離脱の行方を決定づける可能性がある
    • ジョンソン首相は今週の国連総会に合わせて一部欧州諸国のトップと会談予定。ただそこでのEU離脱問題の進展を期待すべきではないと首相は話した
  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇
    • 主要10通貨に対してドルは高安まちまち。ニュージーランド・ドルなどに対しては下げ、ユーロやポンドに対しては上昇
    • 米10年債利回りは1.72%近辺。早い時間には9月10日以来の低水準をつけていた
  • ユーロはドルに対して0.2%安の1ユーロ=1.0992ドル
    • 一時は1ユーロ=1.0966ドルと、9月12日以来の安値をつけた
    • IHSマークイットが発表した9月のドイツ総合購買担当者指数(PMI)は49.1と、前月の51.7から低下。2012年10月以来の低水準
    • ユーロ圏の総合PMIも市場予想を下回った。マークイットによると第3四半期のユーロ圏成長率は0.1%にとどまり、今後数カ月間にさらに悪化する可能性がある
    • フランスの製造業統計も予想を下回った
    • 「ユーロ圏のPMIが極めて悪く、ユーロや高ベータ通貨の新たな売り材料となった」-JPモルガンのミーラ・チャンダン氏、23日付の顧客向けリポートで指摘
  • ドルは円に対し0.1%安の1ドル=107円50銭

欧州時間の取引

  ユーロが下落。ユーロ圏製造業の一層の低迷と、その悪影響がサービス業に及んでいることを示す独仏経済指標の発表を受け、1ユーロ=1.10ドルを割り込んだ。

原題:Pound Sinks to Lowest in a Week Before Court Ruling: Inside G-10

Euro Slides as Services Feel Manufacturing Slump: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株ほぼ変わらず、薄商い-国債も変わらず

  23日の米株式市場では、薄商いの中をS&P500種株価指数が小幅安で引けた。米経済指標はおおむね市場予想通りとなったほか、米金融当局者からは必要に応じて行動する用意があるとの見解があらためて示された。

  • 米国株はS&P500とナスダックが小幅安、ダウ平均は小幅高
  • 米国債ほぼ変わらず、10年債利回り1.72%
  • NY原油先物は反発、サウジの回復ペース巡り相反する報道
  • NY金先物は続伸、世界成長減速の兆し

  IHSマークイットが発表したデータで、米国が引き続き世界経済をけん引していることが示唆されたものの、S&P500種は小幅続落。出来高は30日平均を28%下回った。米短期金融市場の金利は安定を維持した。

  S&P500種は前週末比0.1%未満下げて2991.78。ダウ工業株30種平均は14.92ドル(0.1%)高の26949.99ドル。ナスダック総合指数は0.1%下落。ニューヨーク時間午後4時47分現在、米10年債利回りはほぼ変わらずの1.72%。

  マークイットの米国データを受けて、債券市場が発したリセッション(景気後退)のシグナルは誇張されていたとの確信が強まった。一方で欧州中核国の悲観的なデータは、世界経済のぜい弱性を明確に示した。米中貿易協議を来月に控え、市場は神経質な展開が続いている。世界の主要中央銀行から、成長押し上げにつながり得る行動や意思が示される可能性にも注目が集まっている。

  インフォーマ・フィナンシャル・インテリジェンスの市場ストラテジスト、ライアン・ナウマン氏は「世界の成長は減速しつつあるが、米経済成長はなお順調に進んでいる」と指摘。「ニュースやデータには期待が持てるものの、まだ完全に霧が晴れたわけではない」と述べた。

  NY原油先物は反発。主要石油施設を攻撃されたサウジアラビアはいつ生産能力を回復できるのか、相反する報道が出ている。ロイターは、月末までに完全回復するとの約束履行にむけ順調だと報道。これより先、米紙ウオールストリート・ジャーナルは攻撃を受けた工場の修復に「数カ月」かかる可能性があると伝えていた。一部アナリストはサウジの目標達成を懐疑的に見ている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は55セント(1%)高の1バレル=58.64ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は49セント上昇の64.77ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。ほぼ3週間ぶりの大幅高となった。独製造業のさらなる落ち込みで世界的な成長減速の兆しが示されたことから、逃避先としての金の需要が膨らんだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は1.1%高の1オンス=1531.50ドルで終了した。

原題:Stocks End Flat as Treasuries, Dollar Advance: Markets Wrap

Oil Edges Higher Amid Mixed Reports Over Pace of Saudi Recovery

Gold Gains on Signs of Weakening Global Growth; Copper Declines

◎欧州債:イタリア、スペイン債が上昇-独仏の低調な統計が手掛かり

  23日の欧州債市場ではイタリア債とスペイン債を中心に上昇した。ドイツやフランスの製造業統計が市場予想を下回ったことが手掛かりとなった。

  • イタリア債はブルフラット化。同国政府は2020年の財政赤字をGDP比で2-2.1%と見込んでいると、政府高官の1人が明らかにした
  • ドイツ債はブルフラット化した
  • 英国債は上昇。EUのバルニエ首席交渉官によると、離脱合意が成立する根拠は見当たらないと述べた
    • 英最高裁はジョンソン首相の議会閉会の合法性についての判断をロンドン時間24日午前10時30分に下す
  • ドイツ10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下してマイナス0.59%、フランス10年債利回りは8bp下げてマイナス0.30%、イタリア10年債利回りは10bp下げて0.83%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:
Peripheral Bonds Lead Long-End Gains; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します)
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