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WeWorkの取締役会、23日開催の可能性低い

更新日時
  • ソフトバンクGの孫氏らがCEO退任迫る、ベンチマークに同調期待
  • ウーバー取締役会は共同創業者カラニック氏を2年前に更迭
WeWork To Adjust Corporate Governance, Valuation Ahead Of IPO
Photographer: Drew Angerer/Getty Images
WeWork To Adjust Corporate Governance, Valuation Ahead Of IPO
Photographer: Drew Angerer/Getty Images

シェアオフィス事業を手掛ける米ウィーワークでは、一部取締役がアダム・ニューマン最高経営責任者(CEO)への退任要求を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、取締役会は今週にも協議する見通しだ。

  世界最大級のスタートアップ企業のCEOに対する退任要求は、配車サービスのウーバー・テクノロジーズの取締役会が2年前に共同創業者トラビス・カラニック氏のCEO解任を画策した際の混乱を彷彿(ほうふつ)とさせる。ウーバーでは不祥事に悩まされた年に、大株主のベンチマークから送り込まれていた取締役のビル・ガーリー氏が他の投資家の支持も得てカラニック氏に辞任を迫った経緯がある。ウィーワークで今起きている状況にも同じ役者が一部登場する。ベンチャーキャピタルのベンチマークはウィーワークの大株主でもある。

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アダム・ニューマンCEO

  ウィーワークの親会社ウィーの立役者で、並外れた個性を持つニューマンCEO(40)を退任させる是非を巡って派閥が形成されつつある。一部取締役の試算通り、ニューマン氏不在の方が会社価値が高いなら、同氏は辞任で金銭的な恩恵を受ける可能性がある。ウーバーのカラニック氏は退任で一財産を作り、ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、現在の純資産は42億ドル(約4500億円)。

  関係者によると、ウィーワークが新規株式公開(IPO)計画を進められるよう目指す中、筆頭株主ソフトバンクグループの孫正義社長は、ニューマンCEOの退任を望んでいる。ソフトバンクGは他の大株主のベンチマークが同CEO退任に同調することを期待している。ウィーワークの取締役会にはソフトバンクGから2人、ベンチマークから1人の取締役が派遣されている。

  ウィーワークとソフトバンクG、ベンチマークの担当者はいずれもコメントを控えた。

  カリフォルニア大学バークレー校のハース経営大学院のケリー・マケルヘイニー教授は「ウーバー級のゴタゴタだ」と述べ、取締役会もニューマン氏も、ウーバーの以前の過ちから学ばなかったと指摘した。

  ウーバーでのカラニック氏解任劇は、ウィーワークの現状にとって教訓となり得る。ベンチマークは法廷や他の主要株主の支援を受けてカラニック氏更迭を目指した。ベンチマークはカラニック氏が投資家をだましたとして提訴。カラニック氏は2017年、ベンチマークのパートナー2人の説得を受け辞任に同意した。ベンチマークの訴訟は翌年に取り下げられた。

  いずれのケースでも、社内における創業者の権限が株主の画策を複雑にしている。カラニック氏はニューマン氏と同様に強力な議決権のある株式を保有し、ウーバーの経営に支配的影響力を及ぼした。ウーバーでは株式構成の変更を通じて、取締役がカラニック氏から権限を事実上奪ったため、IPO時には全株式にそれぞれ1議決権がある形になった。ニューマン氏もウィーワークに対して過大な権限を持つ。同社が最初にIPOを申請した際、ニューマン氏に圧倒的多数の議決権を与える3種類の株式という異例の構成だったが、企業統治を巡る投資家からの反発を受け、多議決権株式に付与する議決権はこれまでの1株当たり20票から10票に減らした。

原題:
WeWork Board Mulling Neumann Ouster Echoes Uber’s Kalanick Dump(抜粋)

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