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ドラギ総裁、ECBの金融緩和決定を擁護-反対派の意見表明を批判

更新日時
  • 直近の金融緩和パッケージは「不可欠」、反対表明は効果弱める恐れ
  • 成長見通しに対するリスクバランス、引き続き下振れ方向

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、直近の政策委員会会合で決定した金融緩和パッケージに一部の政策委員が公に反対を表明したことについて、ユーロ圏経済に悪い影響を及ぼし得ると警告した。

  金融緩和措置が打ち出された12日の会合後、24時間もたたないうちにオランダ中銀のクノット総裁やドイツ連銀のバイトマン総裁らが行き過ぎた措置だと発言。一方でフィンランド中銀のレーン総裁らは支持していると言明した。

  欧州議会で23日証言したドラギ総裁は、政策委員会で政策を巡る不一致は「極めてよくあること」で、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でも利下げについて意見が割れていたと指摘。ただ、一部の批判は金融緩和策の効果を弱めかねないと主張した。

  「異議が表明された形態が極めて重要な意味を持つ」とし、「ユーロ圏は多くの国から成る通貨同盟であるという状況から、これは特に重要だ。このような意思の表明は、ECBの決定の効果を損ねないよう注意して行うべきだ。この点は非常に重要だ」と強調した。

欧州議会で経済、インフレ、金融政策について話すドラギECB総裁

(出典:ブルームバーグ)

  ドラギ総裁はこの発言に先駆け、この金融緩和パッケージを「不可欠」だと表現した。

  この日はドイツの製造業が金融危機以来の低水準に落ち込んだことを示す指標が発表された。ユーロ圏全体でも製造業の不振がサービス業に広がり始めている兆しが表れている。

  これについてドラギ総裁は「最近の経済指標や、製造業の新規輸出受注など景気先行指標は近い将来に景気が回復するというしっかりした兆しを示していない。成長見通しに対するリスクバランスは引き続き下振れ方向に傾いている」と語った。

原題:
Draghi Defends ECB Stimulus With Veiled Criticism of Opponents(抜粋)

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