ドル・円が小幅下落、日銀オペ減額で日米金利差が縮小-107円台後半
野沢茂樹東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に下落。米長期金利が時間外取引で低下する一方、日本銀行による国債買い入れオペの減額を受けた国内金利が上昇し、ドル売り・円買いが優勢となった。
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市場関係者の見方
バンクオブアメリカ・メリルリンチの山田修輔主席FX・日本株式ストラテジスト
- このところ米金利と株価、ドル・円などの反発をもたらしてきたポジションの歪みはまだ十分には巻き戻されていないが、きょうはドルがユーロにも円にも多少弱い相場だった
- 日銀のオペ減額もドル・円に影響した
- 市場予想よりはタカ派的だったFOMCを通過し、当面は米経済指標をにらんだ相場展開に。今のところ、米国のデータは悪くない
三井住友銀行の山下えつ子チーフエコノミスト(ニューヨーク在勤)
- 日米の金融政策決定という大きなイベントを通過し、目先の新たな材料にも乏しい中での週末とあって動意薄
- 次の注目材料は、10月に本格化するとみられる米中の貿易協議と、今月末から来月初めに集中する米国などの主要な経済指標。それまでは大きくは動きにくい

背景
- 米長期金利は時間外取引で一時2ベーシスポイント(bp)低い1.76%程度
- 日銀は午前の金融調節で、長期・超長期ゾーンの国債買い入れオペの減額を通知
- 債券は大幅安、日銀が長期と超長期債のオペを同時減額
- 米中両国が近く貿易合意に至らない場合、米国は対中圧力を強化する構えだとトランプ米大統領の顧問を務めるピルズベリー氏
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