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中国最長の石炭輸送鉄道が開通へ-北の炭鉱と南の消費地結ぶ

更新日時
  • 2012年に承認された浩吉鉄道、今月末ごろに開通へ
  • 今後10年は石炭が電力の主要エネルギー源-光大新鴻基アナリスト

化石燃料の中でも特にひどい汚染をまき散らす石炭への中国の忠誠を示すのに、国内最長の石炭輸送鉄道ほど良い例はないだろう。

  10年近い建設を経て、浩吉鉄道は今月末ごろ開通する。総投資額は推計1930億元(約2兆9400億円)に上る。以前は蒙華鉄道と呼ばれたこの路線が担うのは、北部の産出地から南部の消費地までの石炭輸送だ。最終的に日本での年間使用量より多い最大2億トンの輸送に使われる。長期的には中国国内の海上輸送石炭取引を10%減らす可能性があると汾渭エネルギー情報サービシズはみている。

CHINA XIANGYANG MENGHUA RAILWAY HANJIANG BRIDGE

湖北省で建設中の橋(2018年、浩吉鉄道)

  世界中の政府・企業が石炭利用をやめるよう圧力を受ける中で、この新たな鉄道路線が時代遅れであることは確かだ。どの国よりも再生可能エネルギーに資金を投じてきた中国は、国民に石炭に代わりガスを利用するよう促し大気汚染と闘っている。だが同時に世界の石炭の半分を掘り出し燃やしているのも中国だ。
 
  「新エネルギーに徐々に取って代わられているものの、向こう10年は石炭が電力の主要エネルギー源であり続けるだろう」と光大新鴻基(エバーブライト・サンフンカイ)の田苗アナリスト(北京在勤)は述べた。

China’s Longest Coal Haul

Haoji Railway will help improve transport efficiency

Sources: NDRC, People’s Daily, Data compiled by Bloomberg

Note: Route of Haoji Railway is approximate

  2000キロメートル近くに及ぶ浩吉鉄道建設の主な理由は、国内の石炭供給網整備だ。豊富な石炭資源を持つ中国だが、炭鉱は内モンゴル自治区や山西省、陝西省と北部に集中し、石炭流通にはむらがある。

  南北間輸送の効率性を高めるため、中国は浩吉鉄道の建設を2012年に承認。国内最長の石炭輸送鉄道は内モンゴル自治区と山西省、陝西省、河南省、湖北省、湖南省、江西省を走り、石炭輸送にかかる時間とコストの短縮に寄与する。 

CHINA RAILWAY CONSTRUCTION

湖南省でのレール敷設作業(5月4日)

  汾渭エネルギーの曾浩アナリストは「この事業は石炭が深刻な鉄道輸送のボトルネックを抱えていた時期に立案された。再生可能エネルギーの台頭と環境問題を巡る圧力で、鉄道輸送力への需要は緩んだが、この路線は今、戦略的な輸送チャンネルとしての重要性が高まっている」と語った。
  
  国営の新華社通信が浩吉鉄道の開通は月末前後になると報じる一方、中国石炭輸送流通協会(CCTD)は9月24日だとしている。

Burning Bright

China uses almost as much coal as the rest of the world combined

Source: International Energy Agency

NOTE: Data as of 2017

原題:China’s Energy Game Plan Features a Giant Coal-Hauling Rail Line(抜粋)

(最終段落に開通日についての報道を追加して更新します.)
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