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日銀、3ゾーンで国債買い入れ同時に減額-市場はスティープ化で反応

更新日時

日本銀行は20日の国債買い入れオペで、長期と超長期の3ゾーンを同時に減らした。債券市場ではオペ通知を受けて超長期ゾーンを中心に売りが優勢の展開となり、利回り曲線は一段とスティープ(傾斜)化している。

  日銀は午前10時10分の金融調節で、残存期間5年超10年以下の買い入れ額を3800億円、10年超25年以下を1200億円、25年超を300億円と通知し、前回のオペからそれぞれ200億円、200億円、100億円減らした。3ゾーンの同時減額は2016年9月の長短金利操作の導入以降で初めて。

  野村証券の中島武信シニア金利ストラテジストは、「昨日、日銀の黒田東彦総裁が再び長期金利、超長期金利に言及したので、それに従ってたんたんとやるということだ」と指摘。「総裁が言及した翌日にやることでより強く印象付けられる」と述べた。

  黒田総裁は19日の決定会合後の会見で、「超長期の金利が下がり過ぎると、消費者心理に影響する」と認めた上で、「イールドカーブはもう少し立った方がいい」との見解を示していた。

  この日のオペで長期ゾーンが減額されたことについて、道家映二チーフ債券ストラテジストは、「日銀がきのうの決定会合で長期金利の変動幅を変更しなかったということは、今後はオペで対応するということ」だと説明。「残存10年超はきょうが月内最後のオペだった上、何もしないで長期金利が再びマイナス0.25%まで低下するのは避けたかったのだろう」と述べた。

20日の日銀国債買い入れオペ(金額は億円、程度)

通知額前回オペ比較
5-10年38004000▲200
10-25年12001400▲200
25年超300400▲100

  債券相場はオペ減額を受けて超長期を中心に下落。新発10年債利回りが2.5ベーシスポイント(bp)上昇のマイナス0.205%に対して、新発40年債利回りは5.5bp高い0.405%を付けるなど、利回り曲線の傾斜化が進んでいる。長期国債先物12月物はオペ通知前の154円70銭付近から一時154円42銭まで下落した。

長期国債先物12月物の日中取引推移
(第3段落以降を追加して更新します)
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