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FOMCが連続利下げ、今後は「穏やかな」政策調整で十分と議長

更新日時
  • FF金利の誘導目標レンジを1.75-2%に設定、IOERも下げ
  • 年内の追加利下げの必要性を巡り当局者の意見は割れる-最新予測
The Federal Reserve building in Washington, D.C.

The Federal Reserve building in Washington, D.C.

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

The Federal Reserve building in Washington, D.C.

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦公開市場委員会(FOMC)は17、18両日開いた定例会合を終え、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを1.75-2%に設定、従来から0.25ポイント引き下げた。利下げはこれで2会合連続。

声明全文はこちらの記事をご覧ください

  今後の追加緩和の必要性を巡っては当局者の間で意見が割れた。貿易や世界の成長を巡る不確実性と、堅調を維持する国内経済との間で難しい判断を迫られている状況が示された。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、今後の景気拡大の維持には「穏やかな」政策変更で十分との認識を示した。

  金融当局が大幅利下げの必要性を見込んでいないことをパウエル議長が明確にしたことから、米国債相場は上げ幅を縮小し、ドルは上昇。米国株も下げを埋める展開となった。

Fed Chairman Jerome Powell Holds News Conference Following FOMC Rate Decision

記者会見したパウエル議長(9月18日)

  パウエル議長は声明発表後の記者会見で、「留意すべき情勢の中で米経済の力強さを維持し、継続するリスクに対する保険を提供するため、今回の措置を講じた」と説明。「世界の成長の弱さと貿易政策が米経済の重しとなっている」と加えた。

  これまでパウエル議長を繰り返し非難しているトランプ大統領は、この日もFOMCの声明発表直後にツイッターに投稿。より大幅な利下げをしなかった金融当局はしくじったとし、「根性も判断力もビジョンもない! ひどいコミュニケーターだ! 」と非難した。

  パウエル議長は会見で、必要に応じて「より大きな継続的利下げ」を否定しない考えを示したが、これは当局者らが予想する展開ではないとも強調した。その上で、「FF金利の穏やかな調整で対応し得る、またそうするべき」状況だと述べた。

  声明では「家計支出は力強いペースで増加しているが、企業の設備投資と輸出は弱まっている」と指摘。当局者らは「景気拡大の維持に向け、適切に行動する」とあらためて表明した。

The Fed's New Dot Plot

  今回の会合では前回に続き、カンザスシティー連銀のジョージ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁が金利据え置きを主張し、決定に反対票を投じた。また今回はさらにセントルイス連銀のブラード総裁も反対。同総裁は0.5ポイントの利下げを主張した。

  FOMCはまた、四半期ごとの経済予測も公表。最新予測では、年内の追加利下げの必要性を巡り当局者の意見が割れていることが示された。金利据え置きを望んだのは5人で、0.25ポイントの利下げが妥当としたのも5人。残り7人は18日実施分も含めて計0.5ポイントの利下げが年内に必要だとした。

  当局はこのほか、超過準備への付利(IOER)を1.8%に引き下げた。今週に入ってから続く短期金融市場の混乱を落ち着かせ、景気への悪影響を回避するための措置に動いた。

Fed's Latest Median Economic Projections

Source: Federal Reserve

原題:Powell Stresses Solid U.S. Outlook After Fed Cuts Rates Again(抜粋)

(金融市場の反応と金利予測の詳細を追加して更新します.)
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