ドイツ銀、自社債券の取引でECB調査に直面する可能性-関係者
Nicholas Comfort、Steven Arons-
ECB、その他ティア1債の取引について正式調査の開始を検討
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正式調査なら制裁金も-得た利益やコスト節減の2倍の可能性
欧州中央銀行(ECB)は、ドイツ銀行が自行の劣後債を未承認で購入したことについて正式な調査を開始することを検討している。
事情に詳しい関係者によると、ドイツ銀行は2017年に承認を得るまでの数年間、自社のその他ティア1債(AT1債)を買い取っていた。AT1債は銀行が経営難に陥った際に損失を吸収するためのものであるため、買い戻しには規制当局の承認が必要になる。
問題が開示されていないとして関係者が匿名を条件に述べたところによると、正式調査が開始された場合、ドイツ銀行は制裁金を科される可能性がある。ECBの検討について17日遅くに最初に報じた南ドイツ新聞によれば、制裁金が科されるかどうかは不明だが、科される場合の額はドイツ銀が未承認の取引から得た利益あるいはコスト節約分の2倍にも上るという。
ECBとドイツ銀はコメントを控えた。

原題:Deutsche Bank May Face ECB Probe Over Dealings in Its Own Bonds(抜粋)
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