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債券大幅高、次回会合のマイナス金利深堀り観測ー中期中心に買い優勢

更新日時

債券相場は大幅上昇。日本銀行が金融政策決定会合で政策を据え置いたことは市場の予想通りだったものの、声明文を受けて次回会合でのマイナス金利の深堀りの可能性が意識され、中期ゾーンを中心に買いが優勢となった。

  • 長期国債先物12月物の終値は前日比46銭高の154円77銭。引け間際に154円82銭まで上昇
  • 新発10年債利回りは一時マイナス0.23%、新発5年債利回りはマイナス0.34%と、いずれも前日比4.5ベーシスポイント(bp)の低下
  • 新発20年債利回りが一時0.155%、新発30年債利回りは0.29%までそれぞれ低下

市場関係者の見方

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

  • 5年ゾーンに強い買いが入り、それに連動して先物が買われており、マイナス金利の深掘り期待を想像させる動きだ
  • その場合は超長期ゾーンのフラット化抑制とセットのはずだが、次回会合も据え置きを予想する向きからすれば、米国債対比で割安な超長期は買いやすかった
  • ただ、声明文には、一部に織り込まれた深掘り期待の完全はく落を避けるため、次回に期待をつなぐ意図もあるとみられ、深掘りを断言できるものでもない

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • マイナス金利の深堀りには依然として否定的な声が多いものの、万が一実施された場合はダメージも大きいため、邦銀勢もヘッジしないわけにもいかなくなっている
  • 5年債は利下げのヘッジになる上、先物はショートカバーが入ったような買われ方だ
  • 超長期ゾーンへの対応については、黒田東彦総裁の会見で発言が注目されるが、具体的なことは次回の会合になるだろう
新発5年物国債利回りのローソク足推移

日銀会合と総裁会見

  • 日銀、金融政策据え置きー次回会合で経済物価動向を再点検
    • 海外経済減速で物価2%目標に向けたモメンタムが損なわれる可能性により注意が必要
    • 10月の次回会合で経済・物価動向を再点検する方針
  • 大和証券の岩下真理チーフマーケットエコノミスト
    • 黒田総裁会見では、一部報道のインタビューで超長期ゾーンの金利が低過ぎると発言しており、質問がそこに集中するだろう
    • 長期金利の許容変動幅はもう変えないと思われ、会見でも触れないだろう

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.290%-0.340%-0.230%0.160%0.290%
前日比-2.0bp-4.5bp-4.5bp-3.0bp-4.0bp
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