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米議会で香港政府への圧力強める動き-民主化デモリーダー招き公聴会

  • 14年の香港民主化デモ「雨傘運動」を率いた黄之鋒氏が証言
  • 「香港人権・民主主義法案」審議急ぐ-上院外交委のリッシュ委員長

米議会は香港に米国が付与している通商上の特別待遇見直しを示唆し、抗議活動参加者に対する香港政府の扱いを巡り圧力を強めている。 

  17日に開かれた中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)公聴会の冒頭で、マルコ・ルビオ上院議員(共和、フロリダ州)は「米国と自由世界の対応があまりにも遅過ぎる」との認識を示した。

CDC Director Frieden Testifies To Senate Foreign Relations Subcommittee Hearing On Zika Virus

マルコ・ルビオ上院議員

  同議員らが提出した「2019年香港人権・民主主義法案」は中国の当局者に対する制裁発動を可能にし、貿易に関する特別待遇を続ける上で香港の自治が十分保たれているかどうかを見極める作業を毎年義務付けることを求めている。同様の法案は超党派の支持を受け下院でも提出された。

  上院外交委員会のジム・リッシュ委員長(共和、アイダホ州)は香港人権・民主主義法案は18日に始まる同委員会で迅速に審議され、マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)の支持の下で上院本会議に諮られると説明。その上で、「できるだけ早期の議会通過を目指し最善を尽くす」と述べた。

  公聴会には14年の香港民主化デモ「雨傘運動」を率いた活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏らが招かれた。香港の民主化運動を米国は支持すべきだとの主張に耳を傾ける議員や聴衆を前に、「米議会が香港人の側に、人権と民主主義の側に立っていたと歴史家が称賛することになるよう望んでいる」と黄氏は語った。

  民主化要求の活動家で歌手や女優でもあるデニス・ホー氏は「私たち全てが大切にしている普遍的価値のためのグローバルな闘い」の最前線に置かれているのが香港だと証言した。

Umbrella Movement Leader Joshua Wong Testifies Before Congressional-Executive Commission On China

黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏(9月17日)

  歴史的規模に拡大した香港の抗議活動は、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に対する反発から始まった。中国政府による香港統治強化への反対が叫ばれる中で、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が同改正案の正式撤回を9月4日に表明した後も、抗議行動がすぐに止まる兆しはない。

  上下両院のいずれでも香港に関するこうした法案は超党派の支持を得ているが、ホワイトハウスは正式な検討に至っていない。トランプ大統領は中国政府に香港での抗議活動には「人道的に」対応するよう呼び掛けているが、踏み込んだ発言はしていない。

原題:U.S. Lawmakers Seek to Ramp Up Pressure on Hong Kong(抜粋)

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