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原油急騰で下振れリスク増、利下げ決意固まる公算-17日からFOMC

  • 原油急騰でも今週のFOMCでの0.25ポイント利下げ予想に変化なし
  • 国内石油生産の拡大が続く状況で、負の影響はさらに減るとの指摘も

原油価格の急騰が米経済に与える直接的影響は小さいと見込まれるが、世界的に高まるリスクの保険として、米連邦公開市場委員会(FOMC)は今週の会合で利下げを決定する決意を固める公算が大きい。

  FOMCは17、18日開催の会合で0.25ポイントの利下げを決めると広く予想されている。サウジアラビアの主要石油施設への週末の攻撃後に原油価格は急騰したものの、エコノミストらは見通しを変えていない。

Federal Reserve Exterior As Fed Looks Locked In For Quarter-Point Cut

ワシントンの米連邦準備制度理事会(FRB)本部

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  この衝撃はインフレ率への上昇圧力を意味するかもしれないが、米金融当局はむしろ米貿易政策を巡る不透明感や世界経済減速といった米経済が既に直面する下振れリスクのリストにこれを追加する可能性の方が高い。

  マクロポリシー・パースペクティブズ創業者のジュリア・コロナド社長は「地政学的な環境がいかに緊張をはらみ不確実であるかを思い出させる効果が主にあろう。リスク管理とは行き過ぎたり動揺したりしないで済むための段階的アプローチを意味する。慎重に動き、入ってくる情報を判断することが最も望ましい」と述べた。

Two-year Treasury yields have fallen since 2018

  エコノミストによると、政策担当者らはサウジの石油施設攻撃より前に金利予測を提出済み。状況の急激な変化を踏まえ、今週見通しを変えることには慎重になる公算が大きいという。

  ブルームバーグが調査したエコノミストの予想によれば、FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.75ー2%に引き下げる見込みで、投資家はほぼ完全にこの動きを織り込んでいる。

  米経済が石油価格の(プラスとマイナス)衝撃に対し以前より回復力を増していることが明らかになっている。ダラス連銀のカプラン総裁は、2018年6月の論評で、原油価格が10%上昇した場合、国内総生産(GDP)への「比較的控えめなマイナスの影響」があろうが、それは「以前より弱くなる」と予想。「米国内で石油生産の拡大が続く状況で、この負の影響はさらに減るはずだ」と主張していた。

U.S. now a bigger energy producer and less harmed by higher prices

  ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当シニアエコノミスト、ブレット・ライアン氏は、FOMCがやはり0.25ポイントの利下げを進めるが、「地政学的リスクの高まりのために若干ハト派に傾く」との見方を示した。

Higher prices might be welcome as Fed is short of 2% target

原題:
Oil Spike May Give Fed Another Reason to Cut Interest Rates(抜粋)

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