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ECBのQE再開、一部の政策委員が公に異論を主張-前例のない分裂

  • オーストリア中銀総裁、ドイツ連銀総裁がそれぞれ決定を批判
  • ポスト・ドラギ時代の緩和継続、決意に疑念-団結訴える声も

欧州中央銀行(ECB)が12日に決定した量的緩和(QE)に対し、政策委員が公の場で舌戦を繰り広げている。QE再開の必要性を巡る前例のない分裂が表面化した。

  13日にはECB政策委員の発言が相次いだ。このうち2人はドラギ総裁が前日発表した措置を擁護したが、オーストリア中銀のホルツマン総裁は債券買い入れの再開は間違いかもしれないと述べた。クノット・オランダ中銀総裁は現在の経済情勢に釣り合わないとの認識を示し、バイトマン・ドイツ連邦銀行総裁はECBの対応は過剰だと論じた。

  ドラギ総裁は域内2大経済国である独仏の中銀総裁から反対を受けながらも、12日の政策会合で自案を押し通した。10月末のドラギ総裁退任後もECBが金融緩和を継続する決意なのか、このような意見対立は疑問を呼びそうだ。

Resistance Was Futile

Governors from the heartland of the euro opposed the resumption of QE*

Source: Bloomberg

Note: *ECB Executive Board members Benoit Coeure and Sabine Lautenschlaeger also opposed the restart of quantitative easing

  フィンランド中銀のレーン総裁は警鐘を鳴らす。12日の決定を支持した同氏は、ECBの信頼を保つには団結が重要だと指摘した。

  レーン氏はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、「意見対立の行き過ぎは、特に公の場では常に避けた方がいいだろう」とし、「政策委員会の議論はいつも通りだ。公の場で団結を保つことは重要だろう」と語った。

  政策委員が公に意見を交換するのは来週も続きそうだ。政策委員会会合に政策を提案するECBチーフエコノミストのフィリップ・レーン理事は16日にロンドン、17日にルクセンブルクで講演する。QE再開に予想外の反対を示したフランス中銀のビルロワドガロー総裁は、来週3回の公式予定がある。

ECBのQE再開決定について話すレーン・フィンランド中銀総裁

(出典:ブルームバーグ)

原題:ECB Dispute Goes Public as Governors Spar Over Draghi’s QE Move(抜粋)

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