コンテンツにスキップする

北京との良好な関係、LSE買収実現には裏目か-12年と様変わり

  • 香港取引所の中国コネクション、今は買収実現させるのに不利に働く
  • 中国政府が指名する香港行政長官が香港取引所の会長を選ぶ

香港取引所が2012年にロンドン金属取引所(LME)を買収した際、中国市場へのアクセスが大きな強みだった。

  だが香港における中国政府の役割に疑問が強まる今、中国との結び付きが香港取引所によるロンドン証券取引所グループ(LSE)買収の実現を脅かしている。香港取引所は11日、296億ポンド(約3兆9500億円)規模のLSE買収計画を発表した。

  北京との良好な関係を国際的に売り込んできた香港取引所の幹部は慣れない立場に置かれている。米中貿易戦争や社会不安を抱える香港への中国の関与に関心が集まる中で、こうした対中コネクションは取引を進める上で不利に働く。

  香港取引所の李小加最高経営責任者(CEO)による大胆な買収提案には、さらに状況を複雑にする条件も含まれている。LSEが7月にまとめた金融データを提供するリフィニティブの買収合意の撤回だ。この合意はリフィニティブの企業価値を270億ドル(約2兆9200億円)と評価していた。

Key Speakers at the Credit Suisse Asian Investment Conference

香港取引所の李小加CEO

  香港取引所の元幹部で今は国金資源のCEOをしている仲偉声氏は「英金融市場の中心にあるのがLSEだ。データ会社とまとめた案件に集中するのに忙しい今、外国勢、特に中国勢に経営を握られるということはLSEが最も望んでいないことだ」と述べた。

  香港取引所に6%出資している香港政府は、同取引所の取締役13人のうち6人を指名。そして中国政府が指名する香港行政長官が会長を選ぶ。これは政府監視下に香港取引所が置かれている構造を意味し、他の先進国の取引所運営会社ではまず見られない。

  李CEOは記者団との11日の電話会見で、中国の影響力を巡る懸念について尋ねられた際、LME買収時に言及。当時、中国による買収に相当するのではないかと言われたが、そうした懸念は取り越し苦労だったと李CEOは指摘し、「ロンドン金属取引所では全く中国のマネジメントをしていない。取引所内を歩き回れば、典型的な英国の機関だということが分かるだろう」と語った。

原題:Hong Kong Exchange’s China Ties May Backfire in LSE Quest (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE