コンテンツにスキップする

英首相、離脱延期拒否でハンガリー説得も-「合意なき」危険高まる

  • 首脳会議での拒否権行使を阻止する手段はほとんどないと当局者
  • 「わが国の意思で決定を行う」とハンガリー外務貿易相

ジョンソン英首相が、欧州連合(EU)への英政府による離脱延期申請を拒否するようハンガリーを説得しようとしているとEU当局者は懸念している。そうした動きは「合意なき離脱」のリスクを著しく高める。  

Hungary's Orban Meets With Italy's Deputy PM Salvini

オルバン首相

Viktor Orban

  英国では9日、10月19日までにEUとの新たな合意がまとまり議会が承認するか、合意なき離脱で議会の同意を確保できない場合、31日の離脱期限の延期をEUに申請するようジョンソン首相に義務付ける離脱延期法が成立。首相は先週の段階で、離脱を延期するくらいなら「野垂れ死に」した方がましだと語った。

  「合意なき離脱」を回避するには10月17、18日に開かれるEU首脳会議で、英国を除く加盟27カ国が離脱交渉期間の延長を全会一致で承認する必要がある。それが唯一の方法だとすれば、離脱延期を各国はおおむね支持する意向だが、首脳の1人がジョンソン首相を手助けする可能性が懸念されると複数のEU当局者が非公式に話した。

  ハンガリーのオルバン首相は、難民支援を犯罪とする国内法や民主主義の制限を巡りEUと対立している。ジョンソン氏がオルバン氏の説得に動くことをEU当局者は心配し、EU首脳会議で同意に反対する誰かの拒否権行使を阻止する手段がほとんどないことをひそかに認めた。

  英政府はオルバン氏を欧州のエスタブリッシュメント(既存勢力)に立ち向かう盟友と見なしているとEU当局者は考えているという。

  ハンガリーのシーヤールトー外務貿易相は英国からの離脱延期要請について、「そのようなリクエストがあれば、わが国の意思で決定を行う。幾つかの西欧の大国はこれを終わらせ、何とかはっきりさせたいと切に望んでおり、この問題で鍵を握るのは、わが国の決定では恐らくないだろう」とブダペストでのインタビューで発言した。

原題:EU Fears Johnson Will Persuade Hungary to Veto Brexit Delay(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE