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ドル・円は108円前半、米中融和や欧米金利上昇で一時6週ぶり高値

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=108円台前半で推移。米中貿易摩擦の緩和期待や欧米金利の上昇を支えに約6週間ぶり高値を付けた後は、日本の3連休を前に伸び悩んだ。

  • ドル・円は午後3時35分現在、前日比0.1%安の108円03銭。一時108円26銭と8月1日以来の水準を付け、午後に108円02銭まで軟化
  • ユーロ・円は0.1%高の1ユーロ=119円77銭。一時119円83銭と前日のECB(欧州中央銀行)の金融緩和発表後の反発で付けた8月6日以来の高値更新
  • ユーロ・ドルは0.2%高の1ユーロ=1.1086ドル。一時、1.1091ドルと8月29日以来の高値


高値更新後伸び悩む



市場関係者の見方

りそな銀行市場トレーディング室クライアントマネージャー、井口慶一氏

  • 3連休中にまた何かあってはしごを外されたらと考えると、あまり余分なポジションは持てないという感じ。10月の米中閣僚級会議である程度の握手があれば、本格的なリスクオン相場もやってくるが、今の段階でドル・円をどんどん買っていくのは難しい
  • トランプ米大統領の発言には要注意だが、来週は前半のFOMC(米連邦公開市場委員会)を確認して、よほどのサプライズがなければ、雰囲気が急転することはないと思う

大和証券投資情報部の石月幸雄シニア為替ストラテジスト

  • ユーロ圏の国債利回りが上がってくると米長期金利でも上昇方向に引っ張られる動きがこれからも予想されるので、ドル・円は潮目が変わったとみている
  • ドル・円は投機筋のショートポジションがまだ残っているとみられ、ことしの高安値の半値戻し(108円43銭)を超えるともう一段上にいくと思う

みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケットエコノミスト

  • ECBの量的緩和については、タイミングは驚きだが、どうせやるものを先に出したという見方もできる。出尽くしということ
  • ユーロは底打ちしているとの見方は変わらない。下抜けるとしたらドイツがリセッションになる、7-9月もマイナス成長になるという話だろう
  • ECBの利下げを受けてマイナス金利の深堀りはタブーではないとの風潮が出てくるが、ドル・円も108円台なので来週の日銀利下げはないだろう

背景

  • 12日の欧州債相場は、ECBの緩和パッケージを受けて年内の追加利下げはないとの見方が広がり全面高から反転。ドイツ10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp)上昇のマイナス0.52%で引け
  • 米国が中国に対する限定的な貿易合意案の提示を検討しているとの報道もあり、米10年債利回りは一時1.79%程度まで上昇
  • 前日の欧米株に続き、日本株も上昇。日経平均株価は前日比228円高で終了
  • トランプ米大統領は12日、中国との暫定的な貿易合意に扉を開いているが、持続的な合意がより望ましいと発言
  • ECBは12日、中銀預金金利のマイナス0.5%への引き下げや11月からの債券購入再開などを盛り込んだ緩和パッケージを発表
  • 17、18日のFOMCでは0.25ポイントの利下げが広く予想されている。19日には日本銀行が金融政策を発表する
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