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ドラギECB総裁に異例の反論、独仏とオランダはQEに反対-関係者

  • 3カ国はユーロ圏の中核国、経済生産・人口の約半分を占める
  • ラウテンシュレーガー、クーレ両理事、オーストリアなども異議
Mario Draghi, right, arrives for a rates decision news conference in Frankfurt on Sept. 12, 2019.
Mario Draghi, right, arrives for a rates decision news conference in Frankfurt on Sept. 12, 2019. Photographer: Alex Kraus/Bloomberg
Mario Draghi, right, arrives for a rates decision news conference in Frankfurt on Sept. 12, 2019.
Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は12日、量的緩和(QE)の再開に踏み切ったが、ユーロ圏中核国の複数の中銀総裁はこれに反対したことが、事情に詳しい当局者の話で明らかになった。

  ECB総裁が支持した決定に、これだけの反対が出るのは前代未聞。反対したのは、フランス銀行(中銀)のビルロワドガロー総裁とドイツ連邦銀行のバイトマン総裁、オランダ中央銀行のクノット総裁らで、債券購入を直ちに再開することに強い異議を唱えた。協議内容が部外秘だとして匿名を条件に当局者が述べた。

  独仏とオランダの3カ国だけでユーロ圏の域内総生産(GDP)や人口のほぼ半分を占める。ほかにもオーストリアとエストニアなどの中銀総裁、さらにラウテンシュレーガー、クーレ両氏ら複数の理事も反対に回ったという。

Resistance Was Futile

Governors from the heartland of the euro opposed the resumption of QE*

Source: Bloomberg

Note: *ECB Executive Board members Benoit Coeure and Sabine Lautenschlaeger also opposed the restart of quantitative easing

  ドラギ総裁がECBを指揮してきたこの8年間で、重要な金融政策手段を巡ってこのように意見が対立したことは一度もなかった。

  意見の相違があったにもかかわらずドラギ総裁は、QE再開は十分な支持を得た上での決定だと説明した。ECBの慣行に従い賛否を問う採決は行われなかったという。もし採決が行われていた場合、議決権の持ち回りによってフランスとエストニアの中銀総裁は今回投票できなかった。

  当局者によると、QE再開反対派は、非常時の対応で繰り出す最後の手段としてQEを温存すべきだと主張した。非常時の例として英国が合意なくEUを離脱した場合の急激な変化が挙げられた。
  
  オーストリア、オランダ、エストニア、フランスおよびドイツの各中銀の報道官はECB会合の協議についてコメントを控えた。ECBの報道官もコメントを拒否した。

ドラギECB総裁

出典:Bloomberg
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原題:Draghi Faced Unprecedented ECB Revolt as Core Europe Resisted QE(抜粋)

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