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債券大幅安、リスク選好継続で売り優勢-弱い入札結果も重し

更新日時

債券相場は大幅安。米中通商協議の進展期待が強まり、リスク選好の動きが継続したことに加えて、この日に実施された流動性供給入札と3カ月物国庫短期証券の入札が弱めの結果となったことを受けて売りに拍車が掛かった。

  • 新発10年債利回りは前日比5.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.16%と、8月1日以来の水準まで上昇
  • 新発20年債利回りは0.205%、新発30年債利回りは0.35%、新発40年債利回りは0.37%と、それぞれ8月上旬以来の水準まで上昇
  • 長期国債先物12月物の終値は前日比66銭安の153円98銭。一時は153円95銭まで下落

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 欧州中央銀行(ECB)の緩和観測先行で債券が買われてきたが、材料を通過したところで米中の貿易摩擦が緩和するとの期待も加わり、持ち高調整の売りにつながった
  • 来週に予定されている日本銀行の決定会合は場合によって追加緩和に動くかもしれないとの期待が一部にあったが、目先はそうした期待も後退
  • 流動性供給入札や短国入札の結果も売りを誘う内容。目先は金利上昇方向のリスクをみており、腰を入れて買うような感じではない

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 世界的にここまで低下するのかというほど金利低下が進んでいたので、その反動が大きい
  • 来週は20年債入札もあり、国内の3連休を控えてロングを持っていたくないという面もある
  • 日銀の次の一手はマイナス金利の深掘りだと思われるが、今はそんなに切羽詰まっている状況でもない。9月ではないだろう

流動性供給入札

  • 対象は残存期間5年超15.5年以下
  • 応札倍率2.79倍、同年限の前回入札は2.87倍
  • 最大利回り格差は0.043%、平均利回り格差は0.038%
  • 備考:過去の流動性供給入札の結果一覧
長期国債先物12月物の日中取引推移

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.255%-0.260%-0.160%0.200%0.340%0.370%
前日比+3.0bp+4.5bp+5.5bp+4.5bp+5.0bp+5.0bp
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