ABインベブのアジア部門IPO、50億ドルで月内にも-関係者
Carol Zhong、Julia Fioretti
更新日時
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豪州事業含むアジア部門IPO計画を棚上げしていた
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豪州を除くアジア太平洋事業を担う子会社の上場計画を12日発表
ベルギーのビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ(AB)インベブはアジア部門による香港での約50億ドル(約5400億円)規模の新規株式公開(IPO)を9月末までに実施することを目指している。事情に詳しい関係者が明らかにした。
同社は先に計画していたアジア部門の香港IPOを棚上げし、オーストラリア事業を担うカールトン・アンド・ユナイテッド・ブルワリーズをアサヒグループホールディングスに113億ドルで売却することで7月に合意した。豪州事業を含めたアジア部門上場となれば、IPO規模は今年最大になると見込まれていた。
関係者の1人によれば、ABインベブは現在、投資家需要を探っている。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。同社の担当者はコメントを控えた。

ABインベブは12日、豪州を除くアジア太平洋事業を行う子会社バドワイザー・ブルーイング・カンパニーAPACが香港証券取引所に少数株を上場する申請を再開したと発表した。
新たなアジア部門IPO計画は以前の予想よりも小規模になりそうだが、引き続き今年のIPOランキング上位となる公算が大きい。米ウーバー・テクノロジーズは5月、米国で81億ドル規模のIPOを実施した。
豪州事業を除いたアジア部門IPOは、前回計画での評価額に二の足を踏んだ投資家にとってはより魅力的に映る可能性がある。上場前の発表資料によれば、2018年の豪州を除いたアジア部門の売上高は67億ドル。
前回の上場申請では、豪州を含めたアジア部門の売上高は85億ドルだと説明していた。
原題:AB InBev Said to Target $5 Billion in Asian Unit IPO This Month(抜粋)
(実施時期見通しを追加して更新します.)
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