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北アイルランド限定の安全策復活も-英超党派、離脱巡り打開策探る

  • 元保守党のボールス下院議員が10日に新たなグループを旗揚げ
  • 北アイルランドだけがEUとの関税同盟に残留する案を再考

欧州連合(EU)離脱を巡る「悪夢」のような行き詰まりの打開に向け、議会の過半数の支持が得られる離脱合意案を探る超党派グループは、アイルランド国境へのハードボーダー(物理的壁)設置回避を保証する「バックストップ(安全策)」について、英国全体ではなく、英領北アイルランドだけがEUとの関税同盟に残留する案が一つの答えになるかもしれないとの考えを示唆した。

BRITAIN-ISRAEL-DIPLOMACY-EU-POLITICS-BREXIT

ジョンソン首相

Boris Johnson

  この案が実現すれば、EUの単一市場ルールにとどまるのは、英領北アイルランドだけとなり、代替措置で合意できるまでの間、アイルランド国境での自由なモノの流れが保証される。

  ロンドン市長時代のジョンソン首相と仕事をした経験があり、与党保守党を今年に入り離党したニコラス・ボールス下院議員が、10日に新たなグループを旗揚げした。ボールス氏は同首相について、「自分自身の栄誉と権力以外のことは気に掛けていない」と述べ、あらゆる手段を使って首相の座にとどまろうとするだろうと話した。

  EU離脱を延期するくらいなら「野垂れ死に」した方がましだと語ったジョンソン首相は、窮地に追い込まれたように思われる。自らが提案した総選挙実施の動議が下院で否決される一方、10月19日までにEUとの新たな合意がまとまり議会が承認するか、「 合意なき離脱」への議会の同意を確保できない場合、離脱延期をEUに要請することを義務付ける法案が上下両院で可決され、成立した。

  北アイルランドだけにバックストップ条項を適用する案は、初期の離脱協定案に盛り込まれていたが、英国が分断されるとしてメイ前政権が受け入れを拒否した経緯がある。

原題:Northern Ireland-Only Backstop Mooted as Way to Pass Brexit Deal(抜粋)

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