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小泉進次郎環境相、38歳で初入閣-「ポスト安倍」試される手腕

更新日時
  • 発信力は父親譲り、「シンプルなアジェンダ設定」が政治信条
  • 8月に結婚、育休取得検討が騒ぎになる日本は「固い、古いね」

11日に安倍晋三首相が行った内閣改造で、自民党の小泉進次郎衆院議員(38)が環境相として初入閣した。当選4回。将来の首相候補として世論調査で多数の支持を得ているが、30代での初入閣でその手腕が試されることになる。

  小泉氏は「環境問題は世界ではものすごく重要な課題なのに、日本での扱いは小さい。世界と国内のギャップを埋めていきたい」と語った。安倍首相からは地球温暖化や気候変動、海洋プラスチック問題で国内外への発信を取り組むよう指示を受けたことを明らかにした。閣僚名簿発表後、官邸で記者団に語った。

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小泉進次郎氏

  首相候補と言われることについては「期待してもらっていることはありがたい」とした上で、「今日の一歩というのは結果が問われる。そういったスタートだ」と環境相としての仕事に注力していく考えも表明。東京電力福島第一原子力発電所事故を受けた福島県の除染加速化は復興に欠かせないとも指摘した。12日に同県を訪れる予定だ。

  安倍首相は小泉氏の起用について、気候変動など地球規模の課題について「若手ならではの斬新な発想での取り組みを期待している」と内閣改造後の記者会見で語った。自身は現在の小泉氏と同じ当選から10年の節目に党幹事長に任命されたと振り返った上で、同氏はすでに農林部会長や厚労部会長を務めており、「私よりも年季が入っている」と評価。「結果をぜひ出していたきたい」とも話した。

  次の首相にふさわしい人物について、日経新聞が2日に報じた世論調査では、小泉氏が29%でトップ。2位は安倍首相、3位が石破茂元幹事長だった。菅義偉官房長官は先月、小泉氏の入閣について会見で問われた際、党の農林部会長や厚生労働部会長として「経験を積んでいる」と評価。「今後の活躍を期待している」と語っていた。

  東京大学大学院の内山融教授は、麻生太郎副総理兼財務相や菅官房長官ら骨格を維持した今回の内閣改造の中で、小泉氏の起用は「サプライズ」と指摘。小泉氏が「手腕を発揮すれば、ポスト安倍の道はかなり出てくる」との見方を示した。

「シンプルなアジェンダ設定」が政治信条

  父・小泉純一郎元首相は短い言葉で自らの政策を国民に訴える「ワンフレーズ・ポリティックス」で知られたが、小泉氏も5月、ブルームバーグのインタビューで、「政治家の役割の一つは、短く分かりやすく、シンプルにアジェンダを設定すること」を政治信条としていると語った。派閥には所属せず、昨年の総裁選では石破氏に投票した。菅官房長官と同じ党神奈川県連に所属している。

  小泉氏はフリーアナウンサーの滝川クリステルさんと今年8月に結婚。安倍首相と菅官房長官に報告した直後に首相官邸のロビーで記者団に結婚を公表したことも話題になった。年明けには第1子が誕生する予定で、「とにかく健康で元気で出産を迎えることができるように全力で妻を支えたい」と語った。

  育児休暇の取得について小泉氏は、検討していると発言したことが「賛否両論含めて騒ぎになっている」と指摘した上で、「日本は固いね、古いね」と述べた。「公務最優先、危機管理万全、妻の不安払しょく」の3つを両立させることを重視し、「多くの皆さんのご理解を得られる形が何なのかを引き続き考えていきたい」との考えを示した。

  関東学院大学を卒業後、米コロンビア大大学院で修士号を取得した。父親の秘書を経て地盤を受け継ぎ、2009年の衆院選で神奈川11区から初当選。党青年局長、復興政務官や党農林部会長、筆頭副幹事長などを歴任した。昨年10月から厚生労働部会長。30代での入閣は、1998年に37歳で郵政相に就任した野田聖子氏、2008年に34歳で少子化担当相に起用された小渕優子氏らがいる。

(第4段落に安倍首相、第9段落に小泉氏の発言を追加し、更新しました)
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