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日本株はことし最長の連騰、米金利上昇と円安-金融などバリュー高い

更新日時
  • きのうの米10年債利回りは1.73%、9ベーシスポイント上昇
  • ドル・円相場は一時1ドル=107円80銭台、金融はきょうも大幅高
Visitors look at screens displaying stock indices at the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.

11日の東京株式相場は続伸し、指数はことし最長の連騰記録となった。米中通商摩擦への不安が和らぐ中、米国の長期金利上昇と為替の円安が進み景気懸念が後退した。銀行や証券といった金融株が大幅高となり、輸送用機器、非鉄金属やガラス・土石などの素材も買われた。

  • TOPIXの終値は前日比25.67ポイント(1.6%)高の1583.66
  • 日経平均株価は同205円66銭(1%)高の2万1597円76銭

〈きょうのポイント〉

  • 10日の米10年債利回りは9ベーシスポイント上昇し1.73%
  • 中国は対米通商協議で農産品の購入拡大で合意する可能性-サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)
  • ドル・円相場は一時1ドル=107円80銭台、8月1日以来の円安水準
  • 安倍首相が内閣改造、副総理兼財務相・金融担当相の麻生太郎氏や官房長官の菅義偉氏は留任
Inside the Tokyo Stock Exchange As Japanese Shares Rebound

東証前

  三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは「マーケットは7月から年明けまでの米国の5回の利下げを織り込み、景気は腰折れしないとの見方が強まって米長期金利の上昇につながっている」と指摘。8月に相場の重しになっていた米中協議や英の欧州連合(EU)離脱問題、香港の政治などに対する「リスクが同時に後退し、投資家のリスクオフの姿勢が和らいでいる」とみる。

  業種別では銀行など金融、素材などバリュー銘柄が買われ、TOPIXバリュー指数は2.2%高と3月26日以来の上昇率。TOPIXグロース指数の上昇は1.1%にとどまり、グロース売りバリュー買いの流れが継続した。りそな銀行アセットマネジメント部の下出衛チーフストラテジストは、今週の欧州、来週の米国と金融政策決定を控えて「グローバルで材料出尽くしになる前の手じまいが起こっている」と話した。

バリュー相場が到来の記事はこちらをご覧ください

  TOPIXは5連騰となり、昨年12月3日までの7連騰以来の続伸記録、日経平均は同日の7連騰に並んだ。13日の株価指数先物・オプション9月限の特別清算値(SQ)算出を控える中で、両指数とも8月の下げを埋め、TOPIXは昨年10月以来11カ月ぶりに200日線を上回った。いちよし投資顧問の秋野充成執行役員は、景況感の悪化を織り込んで先物中心に売りがたまっていたとし、短期的に「日経平均は2万2000円までいってもおかしくない」とみていた。

  午後には安倍改造内閣の閣僚名簿が発表された。三井住友DSAMの市川氏は内閣改造について「麻生氏など重要ポストは変わらない。安倍政権が進める金融緩和の継続や消費増税後に景気を冷え込ませない対策を考えていることもあり、海外投資家からみて安心材料」と話していた。東証1部売買代金は2兆7371億円と8月2日以来の高水準。

200日線を突破
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