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債券続落、欧米債安や5年入札低調で売りー長期金利1カ月ぶり高水準

更新日時

債券相場は続落。長期金利は約1カ月ぶりの高水準を付けた。前日の欧米国債相場が下落した流れを引き継いで売りが先行し、この日に実施された5年利付国債入札の低調な結果を受けて下げ幅を拡大した。

  • 長期国債先物9月物の終値は前日比27銭安の154円40銭。一時154円29銭まで下落
  • 12月物の売買高が9月物を上回る。大阪取引所は11日の夜間取引から中心限月が12月物に移行すると発表
  • 新発10年債利回りは一時、前日比3ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.20%、新発5年債利回りは2.5bp高いマイナス0.295%と、ともに8月9日以来の高水準
  • 新発20年債利回り0.165%、新発30年債利回り0.30%、新発40年債利回り0.325%と、いずれも8月上旬以来の水準まで上昇

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

  • 海外勢の日本国債投資が減退してきている影響が出てきており、5年入札も弱い結果
  • 先物や10年債も売られ、海外勢が円債ポジションを全体的に落としていることが連想されやすい
  • 超長期のスティープ(傾斜)化は海外勢が円金利スワップの受けを手じまっている表れ。ドル金利スワップのポジションと同時に、裏側の円金利ポジションも閉じる動き

バンクオブアメリカ・メリルリンチの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • 海外金利上昇で円高も一服する中、日本銀行の利下げ観測がやや後退しており、5年入札は積極的な買いが見られなかった
  • 目先の注目点は欧州中央銀行(ECB)会合でのマイナス金利の深掘り幅と量的緩和の有無で、ハト派色が弱いと受け止められると欧州金利は一段上昇も

5年債入札

  • 最低落札価格は101円95銭、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値は101円97銭
  • 応札倍率は3.61倍と、2017年5月以来の低水準。前回4.68倍
  • テール(最低と平均落札価格の差)は3銭と、17年9月以来の大きさ。前回2銭
  • 備考:過去の5年債入札の結果一覧 

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.280%-0.295%-0.205%0.155%0.285%0.315%
前日比+1.5bp+2.5bp+2.5bp+1.0bp+1.0bp+1.0bp
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