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長期や超長期債利回り1カ月ぶり高水準、海外金利ベアスティープ化で

債券相場は大幅安。長期金利と超長期債利回りは1カ月ぶりの水準に上昇した。英国の合意なき欧州連合(EU)離脱懸念の後退や、米中貿易協議の進展期待などを背景に海外の利回り曲線がスティープ(傾斜)化した流れを受けて、残存の長いゾーンを中心に売りが優勢となった。

  • 新発20年債利回りは一時、前日比5ベーシスポイント(bp)高い0.15%と8月6日以来の水準に上昇
  • 新発30年債利回りは一時0.28%、新発40年債利回りは0.305%と、ともに8月上旬以来の高水準 
  • 新発10年債利回りは一時4bp高いマイナス0.22%と、8月9日以来の水準に上昇
  • 長期国債先物9月物の終値は前日比31銭安の154円67銭。午前には154円54銭と1カ月ぶりの水準まで下落

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

  • 12日に欧州中央銀行(ECB)の政策決定会合を控え、過度な緩和期待が修正されて海外金利がベアスティープ化。一通り材料を消化しないと買うタイミングが分からない
  • さまざまな要因が逆回転している状況で、調整幅がかなり大きくなっている感がある
  • ポジションが一方向に傾いていたところに金利上昇要因が加わったことで、ロスカット的な売りを余儀なくされている面もある 

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • モメンタムで買われていた相場が逆流。押し目買いは入っているものの売り圧力が強く、下値のめどを見極めるのは難しい
  • 一方、今月は国債の大量償還に伴う需要で大きく反発する可能性もあり、ここからは乱高下する展開を想定している
  • 構造的な不況は変わらず、どこかでいったんまた買われる局面もありそうだ

背景

  • 米10年物国債利回りはこの日の時間外取引で一時1.66%程度と8月23日以来の高水準
  • ドイツ10年債利回りは9日の取引で一時マイナス0.569%と、8月9日以来の水準に上昇
  • 英国:EU離脱延期法が正式成立、女王が裁可-合意なき離脱を阻止へ
  • トランプ米大統領:中国側と来週協議する

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.295%-0.320%-0.225%0.145%0.275%0.305%
前日比+2.5bp+3.0bp+3.5bp+4.5bp+5.5bp+6.0bp

  

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