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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

「ゾンビ」LIBORが存続も、市場はリスク過小評価-JPモルガン

  • LIBORは2021年以降まで存続も-金利申告銀行の数は減少
  • ボラティリティーがはるか大きくなるリスクがかなり高い
Pedestrians stand in front of monitors displaying the U.S. Dollar (USD) and Euro (EUR) exchange rate outside Morgan Stanley & Co. headquarters in the Times Square neighborhood of New York, U.S., on Monday, April 8, 2019. U.S. stocks pared losses as investors awaited signs of progress in the trade war with China ahead of the latest corporate earnings season.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

世界の金融システムでロンドン銀行間取引金利(LIBOR)離れがかなり進んだとはいえ、この指標金利の「ゾンビ」版ともいえるバージョンが存続するリスクを市場は過小評価していると、JPモルガン・チェースのストラテジストらが指摘した。

  LIBORを監督する英金融行動監視機構(FCA)は2年前、2021年からLIBOR算出の基になる金利を銀行は申告する必要がないと通知した。しかし、申告がはっきり禁止されたわけではないため、より少数の銀行グループが金利の申告を続け、LIBORは完全にはなくならないのではないかとJPモルガンは考えている。

  ジョシュア・ヤンガー氏らストラテジストは「(銀行の数が減った)『ゾンビ』LIBORの平均水準は、銀行の数が多い場合とそれほど変わらないかもしれないが、ボラティリティーははるか大きくなるリスクがかなり高い」と6日のリポートで指摘した 。

  全世界で合計350兆ドル(約3京7590兆円)余りの住宅ローン、融資、デリバティブ(金融派生商品)の契約がLIBORに連動している。規制・監督当局は、米国の担保付翌日物調達金利(SOFR)など代替指標の利用を促しているが、LIBORを算出するインターコンチネンタル・エクスチェンジは、5つ以上の銀行が金利の申告を続ける限り、LIBORの発表を継続する方針だ。JPモルガンのリポートによれば、その意味でLIBORは既存契約などの計算に引き続き利用可能だが、その動きは「大筋で現状と著しく異なる可能性がある」という。

原題:‘Zombie Libor’ Threatens Market’s Complacent View, JPMorgan Says(抜粋)

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