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欧州ディストレスト企業増加でCLOの裏付け債権に劣化-選別促す

  • 組成した会社の実績に基づいて価格設定されるようになる可能性
  • 欧州よりも市場規模が大きい米国では既にこのような動き顕著に

欧州の景気の減速に伴いディストレスト企業が増えたことで、ローン担保証券(CLO)が新時代に入った。CLOは企業向けローン債権をパッケージした証券だが、裏付けとなる債権の質劣化が見られ始めている。

  バークレイズの調査によると、欧州のCLOの裏付けとなる債権のうち、額面の80%以下の価格で取引されている割合は、金融危機後の最低だった4月時点の0.4%から1ポイント上昇した。CLOの買い手は、ポートフォリオに潜み込む原資産のリスクについて疑問を抱き始めている。この結果、より多くのCLOが、組成した会社の実績に基づいて価格設定されるようになる可能性がある。

  「ローン格下げの増加と、借り手の経営難に伴い、組成会社の選択がより重要になっている」と、バークレイズのCLOストラテジスト、 ジェフ・ホートン氏が述べた。

  JPモルガン・チェースがまとめたデータによると、欧州よりも市場規模が大きい米国では既にこのような差が付いている。ノムラのアナリスト、プラティク・グプタ氏の電子メールによれば、米国のトリプルAクラスのCLOでは組成会社によって15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)程度の利回り格差がある。

Stressful times

Corporate distress rises by most since 1H 2016

Source: Moody's

原題:Europe’s Toxic Corporate Debt Nudges CLO Market Toward New Era(抜粋)

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