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日本株は続伸、米長期金利上昇と円安-銀行など金融や素材高い
長谷川敏郎
更新日時
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米中通商交渉や英EU離脱への懸念後退、円は1ドル=107円台半ば
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米10年債利回り8bp上昇し1.64%、銀行は業種別指数の上昇率1位

Traders work inside the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, July 24, 2018.
10日の東京株式相場は続伸。米国と中国との通商交渉などに対する不透明感が後退する中、米長期金利の上昇や為替相場の円安を好感して銀行や証券など金融株が大幅高。鉄鋼など素材、市況高を受けた原油関連株も上げた。
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〈きょうのポイント〉
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東証
JPモルガン・アセット・マネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジストは「米中貿易に関するポジティブニュースで世界的に下がり過ぎた金利が戻ってきている。ECBの緩和など過剰な期待が剥がれてきている面もある」と指摘。日本株はグローバルにみるとバリュー株のイメージがあるとし、「米金利が上昇する時には他の株式市場より上がりやすい」と述べた。
日経平均は9日に投資家の長期採算ラインである200日線を上回り、TOPIXも200日線(10日終値時点1568.69)に接近しつつある。SMBC日興証券投資情報部の松野利彦氏は「今週と来週に予定されている欧米日の金融政策会合での緩和期待が高まっており、マーケットは緩やかなリスク選好となっている」と話していた。

- 東証33業種では銀行や証券・商品先物取引、鉄鋼、石油・石炭製品、鉱業、海運、ガラス・土石製品、非鉄金属が上昇
- 医薬品、サービス、不動産、精密機器、陸運、電気・ガスは下落
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