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Photographer: interstid/iStockphoto

ヘッジファンドに痛手、成長株の低迷とバリュー株の回復で

  • モメンタム銘柄を買いバリュー株を売る戦略、2010年以来最悪に
  • ヘッジファンドの成長株エクスポージャー、少なくとも16年以来最高
RF markets stocks red crash
Photographer: interstid/iStockphoto

株式市場でヘッジファンドに人気のセクターが、最も好まれないセクターの1つの回復に伴い、市場で急速に地歩を失いつつある。

  ブルームバーグのピュア・グロース・ポートフォリオでみると、一般的に急激な利益成長が見られる成長株は過去8営業日中7営業日下落した。一方、バリュエーション(株価評価)が低いバリュー株の指標は大幅回復を遂げつつある。この回復が極めて大きいため、好成績の株を買って成績不振の株を売るモルガン・スタンレーの投資戦略のリターンはニューヨーク時間午後1時半(日本時間10日午前2時半)現在マイナス5.9%と、2009年5月以来最大の値下がりとなるペースだ。

Momentum trade suffers the worst day since 2009

  好業績銘柄を買う一方、割安株を敬遠するヘッジファンドにとってこうした値動きは特に痛手となりそうだ。ゴールドマン・サックスのプライムブローカレッジのデータによると、ロング・ショート戦略をとるヘッジファンドの成長株エクスポージャーは、少なくとも16年以降で最高となり、バリュー株の保有は数年ぶりの低水準で推移している。

  このローテーションの背後にある要因を正確に特定するのは難しいが、ウォール街のストラテジストらが引き合いに出す1つの理由は、米国債利回りの底打ちだ。リセッション(景気後退)懸念で今年、利回りが過去最低水準に押し下げられる中、このシグナルに注目する株式投資家が成長株や有配株に資金を避難させたが、先週から利回りが反発し始めたため、こうした取引が逆回転しているとみられる。

  ノムラでクロスアセット・ストラテジストを務めるチャーリー・マケリゴット氏は、利回りの動きが「米国株式市場の多くでこのようなパフォーマンスの大きな痛手を招いた」と指摘。勢いあるモメンタム銘柄を買いバリュー株を売る投資家にとって今は、少なくとも10年以降で最悪のパフォーマンスとなりつつあるという。

Growth stocks are sinking while value shares are coming back

原題:
Hedge Funds Getting Burned as Growth Stocks Trounced by Value(抜粋)

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