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香港の外国人、脱出を検討-早期には混乱収まらずと懸念

  • 就労ビザ申請は8月に前年同月比7%減-香港に背を向ける兆候
  • 「長期的には、香港にとどまるのは意味がない」と幼子抱える起業家

香港に住む外国人マデリン・バーディン氏は、他の多くの外国人と同様、香港を去ることをこのところますます考えている。
  
  36歳の起業家の同氏は7年間、香港で順調に成功してきたが、この夏の混乱が早期に終わるものではないと懸念している。チャットグループや報道で確認してからでなければ生後8カ月の息子を連れて外出しないし、空港での抗議活動で帰宅できなくなることを恐れて海外出張も控えている。

Security At Hong Kong International Airport As Protest Fizzles

香港国際空港の外に設けられた防水壁の前を歩く旅行者(9月7日)

  「子供のことを考えなければならないし、これは香港の変化の始まりにすぎないと思う」と、2012年にロンドンから香港に移住した同氏は話す。「長期的には、不安定の強まる香港にとどまるのは意味がない」と述べた。

  世界中の人々を受け入れられる香港は、金融と商業の中心として発展した。しかし1997年の中国への返還以来で最大の政治的危機に見舞われている香港にとどまるコストを、外国人や企業は検討し始めており、その地位は日に日に脅かされつつある。

Security At Hong Kong International Airport As Police Prevent Second Week of Airport Chaos

空港で旅行者のチェックを行う警備担当者(9月7日)

  バーディン氏のような外国人たちが香港を去ることを決めれば、大きな経済的打撃になる。格付け会社フィッチ・レーティングスは6日、香港の国際的な評判低下を一因に格付けを引き下げた。香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官が、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を正式撤回した後も、市民の不満は続くだろうと指摘した。

   香港格下げ、政治混乱で「一国二制度」の枠組みに疑義-フィッチ
  
  香港では6日に警察が暴徒に対して催涙弾を使用。7日には繁華街の旺角の大通りをデモ隊がブロック、バリケードを燃やすなどの暴挙の後警察に排除され、8日にも中環のビジネス街で同様の騒動があった。

Anti-Government Protest Movement in Hong Kong

旺角の警官(9月7日)

  香港はその都会的ライフスタイルと治安の良さ、税金の低さでバンカーや弁護士などの専門職に就く人材を世界中から引き付けてきた。2018年末には65万人以上の外国人が居住していた。

  香港政府は移民についてのデータをさほど頻繁に公表しないが、今年の混乱で外国人が香港に背を向けつつある兆候がみられる。就労ビザ申請は8月に前年同月比7%減。今年はこれまで、ほとんど前年を上回ってきていた。1-3カ月間を香港で過ごした人の数も上期は4.1%減と、10年ぶりの大幅な減少だった。

Hong Kong Hodgepodge

A breakdown from the Immigration Department of foreign residents

Source: Physical count of arrival and departure records maintained by the Immigration Department, as of the end of December 2018. Excludes people from mainland China.

HONG KONG-CHINA-POLITICS-UNREST

警察当局が旺角で数人の身柄拘束(9月7日)

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香港政府による全面広告(英紙フィナンシャル・タイムズ)

Demonstrators Stage "Stress Test” of Transportation To The Hong Kong International Airport

東涌での抗議行動参加者(9月7日)

   

原題:Hong Kong Expats Eye Exit as Protests Threaten ‘World City’ (1)(抜粋)

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