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Photographer: Qilai Shen/

アップルとフォックスコン、iPhone生産で中国労働法違反-報告書

更新日時
  • 派遣労働者の過剰使用に関する報告、両社も確認
  • iPhone新機種発表前日に中国労工観察が厳しい労働環境を指摘
An employee works on the assembly line at Hon Hai Group's Foxconn plant in Shenzhen, Guangdong province, China, on Wednesday, May 26, 2010.
Photographer: Qilai Shen/

アップルと製造委託先のフォックスコンは、中国にある「iPhone(アイフォーン)」の世界最大の工場で派遣労働者を過剰に使用し、現地規則に違反していると労働権利団体「チャイナ・レーバー・ウオッチ(CLW、中国労工観察)」が報告書で指摘した。両社はこうした状況について確認した。

  10日のアイフォーン新製品発表イベントに先立ち公表された同報告書は、工場での厳しい労働条件についても言及した。同団体は中国の工場の環境を調査しており、過去にはアップルのパートナー企業による他の労働者権利違反の疑惑を明らかにしたとしている。

Foxconn

午前の勤務交代の様子

Workers switching shifts in the morning.

  CLWは最新報告書作成のため、複数の覆面調査員がフォックスコンの鄭州工場で働き、そのうち1人は同工場での雇用が4年間に及んだことを明らかにした。主な調査結果の1つは、派遣労働者が8月時点で同工場の労働力の約5割を占めたことだという。中国の労働法では最大で10%と規定されているとCLWは指摘した。

  アップルは「派遣労働者の比率がわれわれの基準を上回っていた」ことが調査で分かり、「この問題を解決するためフォックスコンと緊密に協力している」と説明。問題が見つかった場合、「直ちに是正措置を講じるよう」サプライヤーと共に取り組むとしている。フォックスコン・テクノロジー・グループも業務検査でこの違反を確認した。

  アップルのサプライチェーンは何年にもわたり劣悪な労働基準を巡って批判を浴びている。同社は製造委託先企業に工場の職場改善がなければ契約打ち切りも辞さないと伝えているが、サプライヤーや組み立て業者は常に生産量を拡大しようと躍起だ。公式には鴻海精密工業として知られるフォックスコンは毎年、重要な年末商戦の需要に対応して増産するため何万人もの派遣労働者を採用している。

Foxconn

女子寮

Source: China Labor Watch

  CLWは報告書で、「フォックスコンの鄭州工場の労働条件について最近判明した事実からアップル独自の行動規範にも違反している複数の問題が浮き彫りになった」と指摘。「アップルにはサプライチェーンと共に労働条件を根本的に改善する責任と能力がある。しかし、アップルは貿易戦争のコストをサプライヤーを通じて労働者に移転させ、中国人労働者を搾取して利益を得ている」と分析した。

  同報告書によれば、2018年には工場スタッフの55%が派遣労働者だったが、8月は50%程度で、これには学生インターンも含まれていた。こうした学生の多くは8月末に学校に戻ったため、現在は30%近い水準だが、それでも法令違反だとCLWは指摘した。

原題:Apple, Foxconn Broke a Chinese Labor Law for IPhone Production(抜粋)

(3段落目以降に詳細を追加して更新します.)
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